春の女神と記憶の旅
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
冥界での滞在期間を終え、葵はサガたちと聖域へ戻ってきた。
しかし、このところの強行軍で体に負担がかかり、あまり食事も取れていなかった事から高い熱を出し、寝込んでしまう。
教皇の間では、沙織を初めとする黄金たちが揃い、今後について話し合っていた。
シオン「海界でも冥界でも記憶が戻る事はなかった。だとすれば、やはり聖域で記憶を戻るのを待つ他ないのだろうか…。」
シャカ「しかし、聖域でも回れる場所は全て回りつくしましたぞ。」
ムウ「そうですね。ゼウスですら解決の糸口が見出せないとなると、思ったよりも厄介な事になってきました。直接、彼女の精神に干渉する事も考えた方が良くありませんか?」
サガ「葵の精神に直接接触するという事か?」
カノン「俺は反対だ。その方法では、多かれ少なかれ葵への負担がかかる。これ以上、葵に辛い思いをさせてどうする。」
デス「だけどよ、葵本人も記憶を取り戻したいって強く思ってるんだ。本人と考えて、葵がゴーサイン出したら、その手もありだろ?」
黄金聖闘士たちがそれぞれの意見を出しているうちも、沙織は悩み続けていた。
このまま様子を見ていくのか、荒療治でも記憶を戻そうとする方がいいのか。
葵は早く記憶を戻したいと願っている。
しかし、体にこれ以上負担をかけては生命に関わる可能性もある。
その時、沙織は忘れていた場所を思い出した。
シオン「アテナ、いかがなさいますか。」
沙織「シオン、しばらく聖域をお願いします。」
シオン「何ですと?」
沙織「私は日本へ帰ります。葵と青銅聖闘士たちを連れて。」
サガ「アテナ、どうか我らをお連れ下さい。」
沙織「大丈夫。それに、城戸邸にあった時はいつも星矢たちが傍に居たのです。ですから、私に任せて下さいませんか?」
シオン「アテナがそこまで仰るならば…。」
沙織「ありがとう。では、星矢たちを急ぎ白羊宮前まで招集してください。テレポートで日本へ帰ります。そして、どなたか葵を白羊宮前まで連れてきてください。今はまだ眠っているでしょうが、起こさずにそのままで。」
全員「「御意。」」
こうして、葵は久方ぶりに日本の城戸邸へ帰っていった。
葵が居なくなった聖域は暗い雰囲気になってしまったが、きっと日本で記憶を戻し、自分たちの元へ帰ってきてくれる事を祈りながら、黄金たちは日々の執務へと戻っていった―――。
~続く~
しかし、このところの強行軍で体に負担がかかり、あまり食事も取れていなかった事から高い熱を出し、寝込んでしまう。
教皇の間では、沙織を初めとする黄金たちが揃い、今後について話し合っていた。
シオン「海界でも冥界でも記憶が戻る事はなかった。だとすれば、やはり聖域で記憶を戻るのを待つ他ないのだろうか…。」
シャカ「しかし、聖域でも回れる場所は全て回りつくしましたぞ。」
ムウ「そうですね。ゼウスですら解決の糸口が見出せないとなると、思ったよりも厄介な事になってきました。直接、彼女の精神に干渉する事も考えた方が良くありませんか?」
サガ「葵の精神に直接接触するという事か?」
カノン「俺は反対だ。その方法では、多かれ少なかれ葵への負担がかかる。これ以上、葵に辛い思いをさせてどうする。」
デス「だけどよ、葵本人も記憶を取り戻したいって強く思ってるんだ。本人と考えて、葵がゴーサイン出したら、その手もありだろ?」
黄金聖闘士たちがそれぞれの意見を出しているうちも、沙織は悩み続けていた。
このまま様子を見ていくのか、荒療治でも記憶を戻そうとする方がいいのか。
葵は早く記憶を戻したいと願っている。
しかし、体にこれ以上負担をかけては生命に関わる可能性もある。
その時、沙織は忘れていた場所を思い出した。
シオン「アテナ、いかがなさいますか。」
沙織「シオン、しばらく聖域をお願いします。」
シオン「何ですと?」
沙織「私は日本へ帰ります。葵と青銅聖闘士たちを連れて。」
サガ「アテナ、どうか我らをお連れ下さい。」
沙織「大丈夫。それに、城戸邸にあった時はいつも星矢たちが傍に居たのです。ですから、私に任せて下さいませんか?」
シオン「アテナがそこまで仰るならば…。」
沙織「ありがとう。では、星矢たちを急ぎ白羊宮前まで招集してください。テレポートで日本へ帰ります。そして、どなたか葵を白羊宮前まで連れてきてください。今はまだ眠っているでしょうが、起こさずにそのままで。」
全員「「御意。」」
こうして、葵は久方ぶりに日本の城戸邸へ帰っていった。
葵が居なくなった聖域は暗い雰囲気になってしまったが、きっと日本で記憶を戻し、自分たちの元へ帰ってきてくれる事を祈りながら、黄金たちは日々の執務へと戻っていった―――。
~続く~