春の女神と記憶の旅
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「今日のお役目は、これでおしまいかな?」
葵はアテナ神殿への近道を通り、帰ろうとしていた。
そこは女官たちが使う道で、崖よりに出来ているので危険だと言われていた場所だった。
もちろん、落ちないように柵などが設けられている。
しかし、葵を溺愛する沙織からもあまりこの道を通らず、12宮を通ってくるように常日頃言われていた。
「ここ通ったって言ったら、またお姉ちゃんに怒られちゃうかなぁ? む~、でもこっちからの方が早く上に着けるし…;。」
12宮の面々と会う事が嫌な訳ではないが、年端の行かない少女の葵には、あの階段を上るのは些か一大事である。
以前、その話をしたら沙織が、
沙織『階段を全てエスカレーターにいたしましょう!!!』
と、財力にモノを言わせた発言をしたものだから、シオンやサガが必死でそれを食い止めた事もある。
そんな騒動を起こさない為にも、あえて葵はこの道を通るのだ。
「もうちょっと、もうちょっと♪」
即興の鼻歌を歌いながら、葵はテコテコと道を進む。
しかし、次の瞬間―――。
ゴゥッッ―――!!!
崖下から突然の突風が吹き上げてきた。
軽い葵はその風で足がもつれて、崖の傍までよろけてしまった。
「∑きゃあっ!」
あと少しで崖下に落ちてしまうところだった。
葵はすぐに安全な位置まで戻ろうとした、が。
バコッ―――。
急に襲う浮遊感。
葵はふと足元を見ると、今立っている場所の岩が崩れていた。
「え……?」
そして、次の瞬間、葵は崖下へと落下して行った。
「きゃあああああああ!!!!」
葵の叫び声は沙織や黄金聖闘士たちの小宇宙に届き、彼女の叫びを聞いた者は葵の小宇宙を追った。
葵はアテナ神殿への近道を通り、帰ろうとしていた。
そこは女官たちが使う道で、崖よりに出来ているので危険だと言われていた場所だった。
もちろん、落ちないように柵などが設けられている。
しかし、葵を溺愛する沙織からもあまりこの道を通らず、12宮を通ってくるように常日頃言われていた。
「ここ通ったって言ったら、またお姉ちゃんに怒られちゃうかなぁ? む~、でもこっちからの方が早く上に着けるし…;。」
12宮の面々と会う事が嫌な訳ではないが、年端の行かない少女の葵には、あの階段を上るのは些か一大事である。
以前、その話をしたら沙織が、
沙織『階段を全てエスカレーターにいたしましょう!!!』
と、財力にモノを言わせた発言をしたものだから、シオンやサガが必死でそれを食い止めた事もある。
そんな騒動を起こさない為にも、あえて葵はこの道を通るのだ。
「もうちょっと、もうちょっと♪」
即興の鼻歌を歌いながら、葵はテコテコと道を進む。
しかし、次の瞬間―――。
ゴゥッッ―――!!!
崖下から突然の突風が吹き上げてきた。
軽い葵はその風で足がもつれて、崖の傍までよろけてしまった。
「∑きゃあっ!」
あと少しで崖下に落ちてしまうところだった。
葵はすぐに安全な位置まで戻ろうとした、が。
バコッ―――。
急に襲う浮遊感。
葵はふと足元を見ると、今立っている場所の岩が崩れていた。
「え……?」
そして、次の瞬間、葵は崖下へと落下して行った。
「きゃあああああああ!!!!」
葵の叫び声は沙織や黄金聖闘士たちの小宇宙に届き、彼女の叫びを聞いた者は葵の小宇宙を追った。