春の女神と記憶の旅
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シオン「何という恐ろしい事を考えるのか!! 愚か者!!」
童虎「そなたがしようとした事は、神を陥れようとする事! それがどれほど恐ろしい事かわかっておるのか!!」
ロス「彼女は『春の女神』なんだぞ!? 春という季節を司り、地上にあらゆる恵みの元となる季節と大地の加護を与えてくれる優しい女神。君はそれすら知らなかったのか!?」
カノン「地上から彼女の加護が消えたらどうなるか、それも気付かなかったのか!」
聖闘士たちの激昂に、エルも今更ながらに恐ろしい事をしてしまったと震えている。
沙織「さらに、彼女はオリンポス神族で最も愛された女神。彼女を追い落とす事はオリンポス全てを敵に回すという事です。貴女にその責全てを贖いきれますか!? それに、彼女が大切なのは神格者だからではありません! 葵が葵だからこそ、大切なのですよ!?」
葵だからこそ、彼女だからこそ守りたいと皆が願うのだ。
神格者である事は、オマケに過ぎないと沙織は叫ぶ。
怒りを口にしない者たちも、エルのあまりに身勝手な行動に怒り心頭であった。
沙織「聖域の法にのっとり、女官エル。貴女に裁きを申し渡します。」
沙織はいつにも泣く冷たい声と視線をエルに投げかけた。
沙織「聖域女官の地位を永久に剥奪。」
エル「そ、そんな!」
沙織「神を陥れようとした罪は、本来ならば死罪が適当ではありますが…。未遂に終わった事を考慮し、聖域より永久追放、今後一生、聖域への立ち入り禁止を命じます。また、今までの聖域の記憶も封じてからの追放処分といたします! シオン、後は貴方に任せます。」
シオン「はっ。衛兵! 誰ぞある!」
衛兵「はっ!」
シオン「この愚か者を引っ立てよ! 二度と顔も見とうない! 神官たちに命じ、聖域における記憶全てを封印。その後、着の身着のまま聖域の外へ放り出せ!!」
こうして、エルは聖域より永久追放という刑に処される事になった。
本来ならば、皆がその手でエルを処罰したかったに違いない。
だが、穏やかな性格である葵はもうこれ以上、彼女に酷い事はしないでほしいと嘆願し、皆が渋々それに従った事は言うまでも無い。
しかし、今回の事で葵の心には傷が残った。
自分の存在意義は、どこにあるのだろうという迷いとともに。
その傷を癒す一番の近道は、やはり記憶と力を取り戻す事に他ならない。
それを悟った沙織たちは、葵の記憶を取り戻す為に策を練り始めていった―――。
~続く~
童虎「そなたがしようとした事は、神を陥れようとする事! それがどれほど恐ろしい事かわかっておるのか!!」
ロス「彼女は『春の女神』なんだぞ!? 春という季節を司り、地上にあらゆる恵みの元となる季節と大地の加護を与えてくれる優しい女神。君はそれすら知らなかったのか!?」
カノン「地上から彼女の加護が消えたらどうなるか、それも気付かなかったのか!」
聖闘士たちの激昂に、エルも今更ながらに恐ろしい事をしてしまったと震えている。
沙織「さらに、彼女はオリンポス神族で最も愛された女神。彼女を追い落とす事はオリンポス全てを敵に回すという事です。貴女にその責全てを贖いきれますか!? それに、彼女が大切なのは神格者だからではありません! 葵が葵だからこそ、大切なのですよ!?」
葵だからこそ、彼女だからこそ守りたいと皆が願うのだ。
神格者である事は、オマケに過ぎないと沙織は叫ぶ。
怒りを口にしない者たちも、エルのあまりに身勝手な行動に怒り心頭であった。
沙織「聖域の法にのっとり、女官エル。貴女に裁きを申し渡します。」
沙織はいつにも泣く冷たい声と視線をエルに投げかけた。
沙織「聖域女官の地位を永久に剥奪。」
エル「そ、そんな!」
沙織「神を陥れようとした罪は、本来ならば死罪が適当ではありますが…。未遂に終わった事を考慮し、聖域より永久追放、今後一生、聖域への立ち入り禁止を命じます。また、今までの聖域の記憶も封じてからの追放処分といたします! シオン、後は貴方に任せます。」
シオン「はっ。衛兵! 誰ぞある!」
衛兵「はっ!」
シオン「この愚か者を引っ立てよ! 二度と顔も見とうない! 神官たちに命じ、聖域における記憶全てを封印。その後、着の身着のまま聖域の外へ放り出せ!!」
こうして、エルは聖域より永久追放という刑に処される事になった。
本来ならば、皆がその手でエルを処罰したかったに違いない。
だが、穏やかな性格である葵はもうこれ以上、彼女に酷い事はしないでほしいと嘆願し、皆が渋々それに従った事は言うまでも無い。
しかし、今回の事で葵の心には傷が残った。
自分の存在意義は、どこにあるのだろうという迷いとともに。
その傷を癒す一番の近道は、やはり記憶と力を取り戻す事に他ならない。
それを悟った沙織たちは、葵の記憶を取り戻す為に策を練り始めていった―――。
~続く~