食事会場前のホールへ向かうと、既に何人かは集まっていた。


「あ、皆。おはよう～。」


葵はパタパタと皆に駆け寄る。


海皇「おはよう、ペルセフォネ。」

「おはようございます。」

冥王「昨夜はよく眠れたかな。」

「うん。」

沙織「後、揃っていないのはどなたですか。」

ラダ「申し訳ない。ウチのアイアコスがまだ…；」

ソレ「海界は…全員居ますか。」

テテ「あの、カノン様はこの場合、聖闘士でしょうか…？」

サガ「あの愚弟めっ、こんな時にまで寝坊するとは！」

アフロ「オマケにデスマスクも居ないね。」

沙織「叩き起こしてきなさい（黒小宇宙全開）。」

「お姉ちゃん、私が起こしてこようかな？」


葵が無邪気に言うものだから、過保護な神ズが猛反対する。


タナ「な、なりませんぞ！」

ヒュプ「左様でございますぞ、ペルセフォネ様！」

「ど、どうして？？」

海皇「ペルセフォネ、寝起きの男は飢えた狼と心得よ。」

「狼さん？？」

冥王「お前が起こしに行ってみろ。想像するもおぞましい事になる。そうなったら、余は理性を保つ自信がない。いや、絶対になくなる。」

「じゃあ、誰が起こしに行くの。」

ラダ「アイアコスはこのラダマンティスめが行って参ります、ペルセフォネ様。」

サガ「愚弟はこの私が。」

アフロ「デスは私とシュラが行こう。最も、すぐに起きなければ永遠に眠らせてあげてもいい。この紅い薔薇でね（黒笑）。」

シュラ「うむ。いざとなればこの聖剣で蟹の活き造りでも作るか。」


そして、４人がその場を去ってしばらくすると、船のアチコチで小宇宙の乱れが感じられたが、皆スルーして、先に朝食会場へと入って行った。

数分後、妙にボロボロになった寝坊組が叩き起こし組に首根っこ捕まれて会場へ現れた。

寝坊した３人は葵に平謝りし、葵も全然気にしていないよと返したので、その場で血を見ることはなかった。