やがて、別室に通された葵は絶望した。

部屋の中には何百というサターンの闘士が詰めており、取り囲んでいた。

部屋の奥には天蓋に覆われた大きなベッドがあり、サターンはそこへ葵を誘っていく。

ベッドの前まで来ると、サターンは自らの闘士に向かって宣誓する。


サターン「これより私とペルセフォネの婚儀を行う。されど、邪魔者が神殿内に侵入しておるゆえ、全員で迎撃に当たれ！」

闘士《御意！》


闘士たちは瞬時に部屋から消えて、２人きりになった。


（何？　婚儀って何をするの…？）

サターン「ペルセフォネ、これからは私が君の夫になる。契りを交わそう。」

「え？　きゃああ！？」


サターンは葵をベッドに押し倒し、また熱烈な口付けをする。

いくら天然の葵にもそれが何を意味するのかわかってしまう。


「やぁああ！！」

サターン「何も恐れることは無い。愛し合ってこその夫婦だろう？　私はハーデスのように無体に君を襲いはしないよ。」

「違うよ、ハーデスはこんな事しなかったもん！　大人になって、受け入れてくれるまで待つって言ってくれてたもん！！！　離してぇ！！！」

サターン「フフッ、可愛らしいよ、君は…。」

「やぁっ！　っっ……！！！」


サターンは葵の首筋に紅い印をつけていく。


「助けてぇ、お姉ちゃん、ハーデス……！」

サターン「睦合い中に、他の人の名を呼ぶのは無粋というものだよ？　そんなイケナイ口は閉じてしまおう。」


唇を封じられてなお、葵は必死に抵抗する。

しかし、いかに小宇宙を込めてサターンの胸を押し戻そうとしても力の差は歴然。

可愛い抵抗程度に終わるのみ。

そして、ドレスのスカートをたくし上げられ、太腿にサターンの手が伸びた。

瞬間、葵の中で何かが弾けた。


「いやああああああ！！！！！」