春の女神と古の封印
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第3話「消えた女神。」
ここ、どこ………?
こんな場所知らないよ………。
お姉ちゃん、みんな、何処にいるの?
1人はヤダよ、私を1人にしないでぇ………!
「ん………。」
葵は目を開けた。
先ほど、部屋のテラスで誰かに声をかけられて、光に包まれてからの記憶が全くない。
周りをキョロキョロと見渡すと、視界の中に大きな建物が入ってきた。
白と黒という真逆の色彩で構築されている神殿だ。
さらに目を凝らすと、誰かがその神殿の前に立っていた。
葵の視線が己に向いたのを感じたのか、その人物はゆっくりと葵の元へ歩み寄る。
近くに来てわかったが、それは大層美しい青年。
眩い金色の髪、金色の瞳。
?「あぁ、やっと逢えたね。我が愛しの春の女神、ペルセフォネ。」
「貴方は、だれ?」
?「私は、破壊と再生、大地の肥料と栄養を司る神。名前を『サターン』という。」
「サターン? …土星の名前。」
サターン「そう。やはり君は聡いね。私は大地の眷属神。土星は私を象徴する惑星なのだ。」
「じゃあ、サターン。私はどうして此処に居るの?」
サターン「君を私の后にする為さ。とても長い間、待たせてすまない。本来なら、君は私の后になって、幸せになるはずだったのに…。あのような暗く、おぞましい冥界に捕らわれてしまって……。」
「え…?」
サターン「僕は君を愛していた。だけど、あのハーデスが卑怯な手口で君を冥界へ誘い、卑劣な罠にかけて君を冥界に縛りつけた。君は本来、陽だまりのある地上で私と共に幸せになるはずだったのにね……。でも大丈夫、これからは冥界になんて行かなくてもいいからね。」
「ハーデスは悪い人じゃないよ、ハーデスはとても優しいもの。」
サターン「君は優しすぎる。だから、あのような悪神が付け上がってしまうんだよ? 君は私と共にあるべきなんだ。あの悪神が君に目をつけるずっとずっと前から君を愛していたんだ。」
ここ、どこ………?
こんな場所知らないよ………。
お姉ちゃん、みんな、何処にいるの?
1人はヤダよ、私を1人にしないでぇ………!
「ん………。」
葵は目を開けた。
先ほど、部屋のテラスで誰かに声をかけられて、光に包まれてからの記憶が全くない。
周りをキョロキョロと見渡すと、視界の中に大きな建物が入ってきた。
白と黒という真逆の色彩で構築されている神殿だ。
さらに目を凝らすと、誰かがその神殿の前に立っていた。
葵の視線が己に向いたのを感じたのか、その人物はゆっくりと葵の元へ歩み寄る。
近くに来てわかったが、それは大層美しい青年。
眩い金色の髪、金色の瞳。
?「あぁ、やっと逢えたね。我が愛しの春の女神、ペルセフォネ。」
「貴方は、だれ?」
?「私は、破壊と再生、大地の肥料と栄養を司る神。名前を『サターン』という。」
「サターン? …土星の名前。」
サターン「そう。やはり君は聡いね。私は大地の眷属神。土星は私を象徴する惑星なのだ。」
「じゃあ、サターン。私はどうして此処に居るの?」
サターン「君を私の后にする為さ。とても長い間、待たせてすまない。本来なら、君は私の后になって、幸せになるはずだったのに…。あのような暗く、おぞましい冥界に捕らわれてしまって……。」
「え…?」
サターン「僕は君を愛していた。だけど、あのハーデスが卑怯な手口で君を冥界へ誘い、卑劣な罠にかけて君を冥界に縛りつけた。君は本来、陽だまりのある地上で私と共に幸せになるはずだったのにね……。でも大丈夫、これからは冥界になんて行かなくてもいいからね。」
「ハーデスは悪い人じゃないよ、ハーデスはとても優しいもの。」
サターン「君は優しすぎる。だから、あのような悪神が付け上がってしまうんだよ? 君は私と共にあるべきなんだ。あの悪神が君に目をつけるずっとずっと前から君を愛していたんだ。」