テーブルの上には色とりどりの料理が並んでいて、葵の目はキラリキラリと輝いている。


「うわ～、美味しそう。」

沙織「ほとんどは黄金聖闘士たちが調理してくれたのですよ？」

「…ぅ～ん、美味しいっ///！」

サガ「喜んでもらえてよかった。」

デス「シーフードは海界の差し入れだけどな。本家本元だから、鮮度も味も最高だぜ。」

アフロ「こっちのマリネの魚もなかなか美味だ。」

カノン「魚類の星座が言うんだから、折り紙付だな。」

魚・蟹「「誰が魚類だ、誰が！」」

「じゃあ、デスマスクさんもアフロディーテさんもエラ呼吸できるの？」

魚・蟹「「できるわけないだろっ！？」」


プチ漫才が繰り広げられると、周りの空気も一気に和む。

酒を酌み交わし語らっていくと、３界の空気も和んでいく。


シャ「そうだ、葵。私たちからプレゼントがあるんだよ。」

魔鈴「あぁ、そうだったね。」

「何々？　シャイナさん、魔鈴さん。」


２人が差し出したのは、常々葵が欲しがっていた細工で作った首飾り。

トップは水仙をモチーフにした細かい細工が施されている。


「わぁ、ありがとう、シャイナさん、魔鈴さん！」


それを見て、他の者たちもプレゼントを手渡す。


海皇「海界からはこれを。テティスに意見を仰いで、皆で決めたのだ。」

「キレイ……、珊瑚のリストリングだ///」


地上では貴重で入手困難といわれるものだけに、美しさも折り紙付だ。


「ありがとう、ずっと大事にするからね。」


さっそく身に付けて大事そうに触る。


冥王「では、冥界からはこれを。姉上に頼み、用意してもらったのだ。」

「……これは髪留めだね　冥界の鉱石で作ってあるの？」

冥王「そうだ。幸い、冥界には珍しい鉱石があるのでな。細工の得意な冥闘士に依頼して拵えてもらった。」

「ありがとう　皆からこんなに素敵な贈り物をもらえるなんて…。」