二軍の烙印を押された少年達は、地面にのの字を書きながらいじけてしまった。

しかし、我らが女神はそんな事をいつまでも見ていられない。


沙織「いい男が何人も何をいじけているのです！　戦闘では役に立てないのですから、さっさと案内なさい！」


沙織としては力づけているつもりだったが、少年達はますますドス黒い影を背負って落ち込んでしまった。

しかし、１名だけは違うようで…。


邪武「はい、沙織お嬢さん！　お前らもいつまでもウジウジしてるんじゃない！　行くぞ！！」


忠実なるアテナ沙織の馬、邪武。

一部では、沙織オンリーのドＭらしい…。


童虎「きっついのぅ…；」

アフロ「ちょっと、美しくないね…；」

カミュ「まぁ、元々は戦神なのだから、気性の激しさも多少あるだろう；」

ロス「まぁ、あれくらいでないと海界、冥界、天界と渡り合えないんだろうなぁ；」


護衛達がコソコソと話していると、沙織は振り向いて極上笑顔を葵に見せた。


沙織「お待たせいたしました、お姉さまｖ　さ、参りましょう♪」

「えっ、えぇ…；」


沙織を先頭にして、葵と護衛たちは歩いていく。

その間、小宇宙通信で自分たちに言い聞かせていた。


『いいか、私たちは何も見てない、聞いてない！』

童虎『うむ、それがいい；』

ロス『下手に突っ込むと、笑顔でニケを投げてきそうだからね；』

カミュ『そうだな、クールに…クールに振舞おう；』

アフロ『優雅に振舞わねば；』


改めて、アテナの恐ろしさを垣間見た黄金たちは戦々恐々として城戸邸へと向かった。