崩壊が始まった神殿は、やがて完全に破壊された。

周囲は砂煙が立ち上り、視界は悪い。

黄金たちは渾身の一撃を喰らわしたのだから、九頭竜とて無事では済むまいと思って塔へ行こうとした。


封真「おや、どこに行こうというのです？」


砂煙が収まった向こう側では、九頭竜が何事もなかったように立っている。


封真「やれやれ、お気に入りの神殿も台無しですよ。」

「こいつ、全くの無傷だと…！？」

シオン「ならば、これではどうだ！　ムウ！」

ムウ「はい！」


２人は即座に同じ構えを取る。


シオン・ムウ『スターダスト・レボリューション！』


それに呼応するように、他の者も仕掛ける。


サガ「カノン！」

カノン「わかっている！」

サガ・カノン『ギャラクシアン・エクスプロージョン！』


カミュは氷河の隣で無言で構え、氷河もそれに倣う。


カミュ・氷河『オーロラ・エクスキューション！』


更に、たたみかける様に続く必殺技の嵐。


シャカ『天魔降伏！』

リア『ライトニング・プラズマ！』

童虎『廬山百龍覇！』


シュラは葵と共に技を放つ。


葵・シュラ『エクスカリバー！』


全ての攻撃が九頭竜に向かうが、彼はややこしそうに顔をしかめる。


封真「やれやれ、まだ…わかりませんか？」


片手をかざし、その手から邪悪な波動が発せられた。

それと同時に放った技が全て弾かれ、邪悪な波動が皆を襲った。


「何ぃ！？」

童虎「いかん！」

シオン「ぐっ！？」


防御の体制に入る前に、それらは容赦なく葵たちに襲い掛かった。