封真「我々は太古の昔、この地球を支配していた。我々は元々、この地球の外から来た。」

「地球の外？」

封真「そう！　我々は星の海からこの地球に飛来した。まだ神という存在が無い頃だ。それゆえ、一部では我々を旧支配者と呼ぶ慣習もあるらしい。しかし、地球という場所を根城にした神たちが生まれ、戦ったんだ。地球の覇権を争ってね。」

シオン「まさか、オリンポス？」

封真「それは覚えていないよ。あまりに太古の事だから、誰が相手だったかなんて記憶の向こう側さ。だけど、僕達は敗れた、不本意ながら。たくさん居た仲間も、ルルイエのあちこち、地球のあちこちに強制封印された。ルルイエは我らの聖地だから、此処に封印されている者は数百年から数千年の周期で目覚める事が出来るけど、地球のあちこちに封印された仲間はまだ眠っているままだ。」

「まさか、手始めにルルイエに封じられし者を開放して、地球中に封印されている旧支配者達も！？」

封真「そう！　それなんだ、僕の最終的な目的は。今、地球を支配している神がどの勢力化は知らないけれど、今一度、地球の覇権を賭けて戦争を始めるよ。もちろん、どちらかが滅びるまでね。」


神々の戦いの前では、人はあまりに無力。

地上は地獄と化す事が容易に想像できる。

九頭竜は、それをとても楽しそうに説明していた。

しかし、そんな事を最後まで聞いているような聖闘士でもない。


星矢「ふざけるな！　これ以上、お前達の好き勝手にさせてたまるかよ！！」


星矢が前に出て、九頭竜を威嚇する。


星矢「沙織さんを…アテナを返してもらう！」

『ペガサス流星拳ーーーーー！』


その攻撃を皮切りに黄金や他の青銅も攻撃態勢に入った。


瞬『ネビュラ・チェーン！』

アル『グレート・ホーン！』

デス『積尸気冥界波！』

ミロ『スカーレット・ニードル！』

ロス『アトミック・サンダーボルト！』

アフロ『ピラニアン・ローズ！』

『ロンギヌス（烈火の聖槍）！』


聖闘士たちの必殺技が九頭竜に余す事無くヒットして、その破壊力が神殿に広がり、あちこちで崩壊が始まった。