「闇に戻り、己の犯し罪の重さに苦しむがいい、ダゴン、ヒュドラ。」


葵は幾分か哀れみの篭った目で２匹を見下ろした。

彼女の元へは仲間が駆けつけ、その様子を見守る。


陀金「イイ気、に…ナルナヨ…。」

「何だと？」

妃藤羅「神でアル…私達を倒し、た腕前は褒めてアゲルワ…。ケド、我らが主ハ、私達デスラ足元に及ばない強さを誇ルノヨ…。」

陀金「ルルイエの司祭…デアル九頭竜様さえご無事ナラバ…、他の支配者タチヤ、我々も復活できるノダ…！」


その言葉に些か驚いたが、葵はすぐに表情を戻して言い放つ。


「なら、九頭竜をルルイエ諸共滅ぼすまでだ。私や、ここにいる聖闘士、冥闘士の力をもってな。」

陀金「クックック…、身の程知らずメガ…！」

妃藤羅「九頭竜様の強さに絶望シナガラ、滅ぶがイイ…！」

陀金・妃藤羅「「我が主、我らが故郷ルルイエ…永遠ナレ…！！」」


ダゴンとヒュドラは消滅し、葵は再び神殿を見る。


「アテナがいらっしゃるのは、おそらくあの神殿らしき建物だ。」

シオン「黒幕もあの中であろうな。」

「あぁ、いけすかん小宇宙をひしひしと感じる。」

童虎「どの道、黒幕を倒さんとアテナも、攫われた女性達も救えん。」

「黒幕が神であれ何であれ、絶対に倒す。絶対に！」


葵の言葉に、皆の心が１つになった瞬間である。


～続く～