童虎とシオンはこの状況を生み出したのは、他ならぬ葵だと断言した。

かつて、彼女が自分達に教えてくれた開発中の技の１つだと。


ラダ「ジェノサイド・ブレイド…。」

ミー「殲滅の斬撃ですか。」

アイコ「読んで字の如くだよな、この状況では…。」

シャカ「まるで悪鬼羅刹の如く、無慈悲な技よ…。」

星矢「そう言えば、俺達が初めて葵さんに指導してもらう時、シオンたち言ってたもんな。葵さんは敵には微塵の容赦もしないって。」

瞬「うん。敵にはあくまで非情になるって…。」

氷河「美しいが、恐ろしい人だ。」


青銅も葵の真の恐ろしさに身震いがする。


シオン「だが、葵がジェノサイド・ブレイドを放たなければいけないと判断したくらい、敵も力を増しておるという事だ。皆、油断すまいぞ！」

童虎「…！　シオン、来たぞ！」


童虎の呼びかけの後、周囲には半魚人たちが溢れかえっていた。


サガ「…やるしかないか。」

カノン「当たり前だ！　異次元へ放り込んでやるか。」


双子座の聖衣を纏ったサガ、海龍の鱗衣を纏ったカノンが背中合わせで敵に対峙する。


デス「やれやれ、まだ残ってたのかよ。」

アフロ「懲りない連中だね、美しくない…。」

シュラ「アテナやパンドラ、それに葵も気にかかる…。一気に片をつけるとするか。」

蟹・魚「「異議なし。」」


年中組も背中合わせになって小宇宙を高める。


ムウ「ここで戦っては、必ず不利になります。」

アル「防御壁なら俺がなる。お前らが技を仕掛ける僅かな隙も俺がカバーするぞ！」

シャカ「ならば、君が盾になる分、我らが敵を粉微塵にしてやろう。」

ミロ「俺は奴らを撹乱しながらスカーレットニードルを打ち込んでくる。」

カミュ「私はそれでもかいくぐってきた連中の動きを封じよう。このカリツォーで。」


年少組も固まって役割を即座に決める。


リア「兄さん、遠方の敵は任せます。」

ロス「あぁ、近距離の敵はお前に任せるよ。」


黄金の獅子と黄金の英雄も、構えを取る。


シオン「行くぞ！！！」

全員「「おう！！！」」