シュラ「そっちには居たか！？」

デス「駄目だ、見当たらねぇ！」

アフロ「何処に行ってしまったんだ！？」


葵がルルイエへ殴りこみに行ったその頃。

聖域ではようやく彼女が不在である事に気付き、黄金総出で捜索に当たっている。

（冥界陣は引き続きルルイエへの進入方法を模索中。）

彼女が敵に恐れをなして逃げる事など絶対に有り得ない事から、何か策があっての事だろう。

しかし、何の言い置きも書き置きもないままなので、皆が心配している。

教皇の間に全員が集まり、他に行きそうな場所がないか相談しているとポセイドンがボソッと呟く。


海皇「まさか、余の言葉を本気にしたのだろうか…。」


その言葉に黄金たちは一斉にポセイドンへ振り向いた。


シオン「ポセイドン神、それは一体どういう事でしょうか？」

サガ「葵の行き先に、何か思い当たる節でもあるのですか？」

海皇「む…、実は今思い出したのだが…。」


ポセイドンは葵に聞かれた『おとぎ話』を黄金たちにも聞かせた。


カノン「何でもっと早くに言ってくれなかったんですか！？」

海皇「余も葵が居なくなったのに気付いたのが、そなたらと同じくらいの時分であったからな。」

冥王「…そなた、神話の頃より変わらぬな。時々、こう…マイペースだ；」

タナ「葵の事だ。居ても立っても居られず、ルルイエへ先行という名の殴り込みにでも行ったのであろう。」

黄金「「違いない。」」

ヒュプ「盲目的な殴り込みではなく、我らが後を追う事も視野に入れておるのだろう。」

ムウ「ですが、後を追うにしてもどうやって追えばよいのか…。」

ミュー「行き先は九頭竜グループの海上施設跡地と思われます。我々が唯一ルルイエを目撃したのもあそこですからね。」

ゴー「現場に戻ったって事か。」

シル「事件は教皇宮で起こってるんじゃない、現場で起こってるんだからな。」

バレ「…シルフィード、著作権ギリギリだぞ；」

シオン「ならば、我々も葵の後を追うぞ！　ニュージーランドへ飛ぶ！」

全員「「了解！！」」