星矢「こいつがユニコーン邪武、まぁ沙織さんの専属馬だ。」

「せ、専属馬；？」


邪武の表情が引きつる。


星矢「こっちの眉無しがウルフ那智。」

「眉無し…；」


那智の額に青筋が走る。


星矢「こっちのモヒカンで、ありえない人相なのがヒドラ市。」

「…星矢、お前ね；」


市の表情も段々と怒りに染まっていく。


星矢「このデカブツがベア激。まぁ、とりえは馬鹿力だけだな！」

「話を聞け、星矢；」


激も指をパキパキ鳴らしだす。


星矢「こっちの…激のミニチュアみたいなのがライオネット蛮。ちょっと影は薄いな！」

「…私は知らないぞ；」


蛮も首をグルグル回しだす。


星矢「まぁ、こんなところかな？　葵さん、何か質問は？」

「星矢。」

星矢「何？」

「…死ぬなよ。」


葵は星矢の肩をポンと叩き、そそくさとその場を離れた。


星矢「何だよ、葵さん。そんなに慌てるなんて、便所でも行きたかったのか？」

邪武「ぉい、星矢。」

星矢「何だよ、邪…って、何皆して小宇宙高めてるんだよ；」

邪武「問答無用だ、この馬鹿！　あんな恥ずかしい紹介があるか！　かまう事はねぇ、皆やっちまいな！！」

市「ありえない顔で悪かったザンスねぇ…！」

那智「眉は無いんじゃない、薄いだけだ！」

激「馬鹿力だけがとりえで悪かったな！」

蛮「影が薄くて悪いか、この野郎！」

星矢「おっ、おい！　落ち着けって…ギャ～～～！！？？」


数分後、ボロ雑巾と化した星矢が庭に捨てられていたが、誰も助けようとはしなかったそうだ。

そして明日、パーティーが行われる。

このパーティーが、三界を揺るがす大事件に発展するとは、誰１人として知る由も無い－－－。


～続く～