セスナのドアが開き、アテナ沙織が聖域に帰ってきた。

黄金達は跪き、彼女を出迎えた。


沙織「皆さん、ただいま帰りました。留守中はご迷惑をおかけしましたね。」

シオン「滅相もございませぬ。アテナもさぞお疲れでございましょう、神殿でお休み下さい。」

沙織「ありがとう、シオン。今日も私の秘書を連れてきました。彼女は聖域での専任秘書にしようと思っております。」

サガ「専任でございますか…？」

沙織「えぇ。彼女、どうやら聖域に縁ある人のようなので…。」

シオン「聖域に縁、ですと？」

沙織「まずは、皆さんに紹介いたしましょうね。葵さん、どうぞ。」


沙織の声に、セスナの中から１人の美女が降りてきた。


アフロ「キャリアウーマンといった感じだね。」

シュラ「うむ。それに、清楚な感じがするな…。」


同僚達が褒めるので、女性には人一倍うるさいデスマスクもどれどれと品定めをしようと視線を上げた。

その時、彼の目はまさに釘付けになってしまった。


デス（おい…、ちょっと待て…；　あれって、まさか！？）


背中から嫌な汗がダラダラと流れ落ちてくる。

デスマスクの視線に気付いたのか、階段から降りてきた彼女は真っ直ぐにデスマスクの前に行った。

そして、彼と視線を合わせるようにしゃがみこみ、ニッコリと微笑んだ。


「私の事、忘れてないわよね。ディー？」

デス「ま、まさか、本当に葵なのか！？」

「えぇ、本当よｖ　会いたかったわ、ディー。」


ニッコリ微笑む葵と対照的に、慌てて尻餅をついてしまったデスマスク。

周囲は何が何だかわからずに居た。