Lady Cancer
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デス「あんだって…? 聖域での記憶を消す!? マジであの嬢ちゃんにそう頼んだのかよ、姉貴!!」
翌日の夜、葵は巨蟹宮でデスマスクと一献酌み交わしながら話をしていた。
「えぇ…、そうよ。貴方と再会した事も忘れてしまうだろうから、挨拶に来たの。」
デス「馬鹿だぜ…! 姉貴とサガはまだ何も始まってねぇだろ!! 始まる前に終止符を打つっていうのか!?」
「そうね、何も始まっていないわ…。でも、このまま覚えていても自分の中がグチャグチャになりそうで怖いのよ。自分が自分でなくなるような…そんな感じになりそうで。グラード財団総帥の秘書にあるまじき失態を犯した時点で、そうすべきだったかもね。」
デス「総帥秘書なら正しい選択かも知れねぇがな、1人の女としてどうなんだよ。1人の女として惚れた男の傍にいてぇとは思わないのかよ!」
「思う前に拒絶されたもの、どうしようもないわ。1人の女でありたいと思う前に、どうしても総帥秘書の自分で居なくてはと思う気持ちが強すぎるのよね。だから、この歳になっても独り身なのね。フフッ。」
葵の手の中には琥珀色のウィスキーで満たされ、大きな氷が浮かんだグラス。
自笑している姿が痛々しいとデスマスクでさえ思ってしまう。
デス「この事、サガは?」
「知らないし、教えるつもりも無いわ。」
デス「帰国の日程は。」
「…明後日よ。」
デス「そんな急に…?」
「仕方ないのよ、財団各セクションのトップが集まって重要な会議があるんだから。…ディー、貴方は自分が思っている以上に良い男になったわ。貴方の良さに気付いてくれる女性はきっと現れる。だから、その女性を幸せにして貴方も幸せになるのよ?」
デス「…馬鹿姉貴が…!」
「フフッ、そうね。今日はトコトン付き合うわ、ディー。明日がお休みなのが幸いね。」
デス「しゃぁねぇ。今日は秘蔵の瓶を開けるとしますかね。」
こうして、葵とデスマスクは人知れず別れをするのであった。
翌日の夜、葵は巨蟹宮でデスマスクと一献酌み交わしながら話をしていた。
「えぇ…、そうよ。貴方と再会した事も忘れてしまうだろうから、挨拶に来たの。」
デス「馬鹿だぜ…! 姉貴とサガはまだ何も始まってねぇだろ!! 始まる前に終止符を打つっていうのか!?」
「そうね、何も始まっていないわ…。でも、このまま覚えていても自分の中がグチャグチャになりそうで怖いのよ。自分が自分でなくなるような…そんな感じになりそうで。グラード財団総帥の秘書にあるまじき失態を犯した時点で、そうすべきだったかもね。」
デス「総帥秘書なら正しい選択かも知れねぇがな、1人の女としてどうなんだよ。1人の女として惚れた男の傍にいてぇとは思わないのかよ!」
「思う前に拒絶されたもの、どうしようもないわ。1人の女でありたいと思う前に、どうしても総帥秘書の自分で居なくてはと思う気持ちが強すぎるのよね。だから、この歳になっても独り身なのね。フフッ。」
葵の手の中には琥珀色のウィスキーで満たされ、大きな氷が浮かんだグラス。
自笑している姿が痛々しいとデスマスクでさえ思ってしまう。
デス「この事、サガは?」
「知らないし、教えるつもりも無いわ。」
デス「帰国の日程は。」
「…明後日よ。」
デス「そんな急に…?」
「仕方ないのよ、財団各セクションのトップが集まって重要な会議があるんだから。…ディー、貴方は自分が思っている以上に良い男になったわ。貴方の良さに気付いてくれる女性はきっと現れる。だから、その女性を幸せにして貴方も幸せになるのよ?」
デス「…馬鹿姉貴が…!」
「フフッ、そうね。今日はトコトン付き合うわ、ディー。明日がお休みなのが幸いね。」
デス「しゃぁねぇ。今日は秘蔵の瓶を開けるとしますかね。」
こうして、葵とデスマスクは人知れず別れをするのであった。