サガ「葵、このまま眠れば明日が辛い。ムウが良く効く酔い覚ましをくれたから、それを飲んでから眠りなさい。」

「…サガだぁ///」

サガ「あぁ、サガだ。さ、薬を…。」

「サガはぁ、どぉしてそんなにキレイなの///？」

サガ「…私が、キレイ？」

「うんっ、キレイだよぅ///」

サガ「私は…穢れているよ。この世界で一番罪に穢れている愚かな男だ。」

「そぉんな事、ないもんっ///　容姿は良いし、優しいし、仕事は出来るし、双子だし///！」

サガ「…最後の１つはイマイチ合点がいかないが…；　さぁ、私の事はもういいから、薬を飲みなさい。」

「薬、や！　苦そうだモン///」

サガ「良薬は口に苦しと言うだろう？　我慢しなさい。」

「じゃ～ぁ、サガが飲ませて///ｖ」

サガ「…は？」

「サガが、口移しで、飲・ま・せ・て？」

サガ「馬鹿な事を言わず、早く飲みなさい；」

「チャガが口移ししてくれないにゃら、飲まにゃいもん///！」

サガ（あぁ、もう呂律が回っていない；）


サガはどうしようと悩んでいたが、その隙に葵は素早く行動を起こした。

薬を口に含むと、水をあおった。

そして、サガの襟元を掴んで引き寄せると、自らサガに口付けたのだ。


サガ「！！！！！」


確かに、彼女の唇と自分の唇が重なった。

そして、自分の口内にもムウの薬と思われる苦味が広がっていく。

サガは葵を突き放すでもなく、慌てるでもなく、ただ自分と葵がキスしている事を冷静に受け止めていた。