１年後、ミロと葵は晴れてアテナと仲間達が見守る中で結婚した。

葵が自害しようとした後、ミロが彼女を天蠍宮で引き取ると宣言し、彼女を天蠍宮の女官にしたのだ。

主として、仕える者として、そして、恋人として過ごす事１年。

葵の両親の命日に、ミロがプロポーズしたのだ。


ミロ『どんなに激しい戦いに身を置いても、必ず君の元へ帰ると誓う。そして、この命ある限り、君を守り続けると誓う…。だから、そんな俺を支えて欲しい。結婚しよう…。』


それまでも、事あるごとに自分を守ってくれたミロが、騎士の様に膝をついて誓ってくれた言葉。

それを受け入れ、アテナも教皇も「実にめでたく、良き事。」と賛成したのだ。

仲間達からもたくさんの祝福をもらい、２人は晴れて夫婦となった。

これからの道も、けして平坦では無いだろう。

心を痛める事も、体に傷を負う事もあるだろう。

だけど、心はけして離れない。

彼らの足元には真紅のバージンロードが敷かれ、２人の道は今、ここから始まっていく………。


ＥＮＤ

2024年8月24日加筆修正