Metamorphose
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寂しい墓地には、人っ子一人居ないように見えた。
だが、彼女の両親が眠る場所は見ておかなくてはと思い、以前教えてもらった場所へ向かう。
すると、明らかに墓石とは違う色が見えた。
更に近づくと、それが人である事がわかる。
ミロ(葵か!)
見つかったと皆に報告しようと思ったミロだが、一瞬で顔色が青ざめた。
彼女が両手を添えている物は、鋭いナイフ。
その尖端を己の首に向けていたのだ。
瞬間、ミロの脳裏には先の聖戦が浮かんだ。
黄金の短剣をサガに持たせ、己の喉を衝いたアテナの姿が。
今の葵と、あの時のアテナの姿が被っている。
あの後、力なく地面に倒れたアテナ、彼女の周囲に満ちる赤い血。
その全てが自分を絶望に叩き落したのだ。
「…今、行くから。」
葵が発したその声が聞こえた瞬間、ミロの体が動いた。
ミロ「葵っ!」
「!!!」
葵は驚きの表情を見せたが、すぐに気を取り直してナイフを首に向ける。
だが、ミロの動きを上回る事なんか女官には不可能だった。
ガッッッ-----!
「ミ、ミロ様…!」
ミロはナイフの刃をしっかりと握り締め、彼女の自害を止めた。
だが、彼女の両親が眠る場所は見ておかなくてはと思い、以前教えてもらった場所へ向かう。
すると、明らかに墓石とは違う色が見えた。
更に近づくと、それが人である事がわかる。
ミロ(葵か!)
見つかったと皆に報告しようと思ったミロだが、一瞬で顔色が青ざめた。
彼女が両手を添えている物は、鋭いナイフ。
その尖端を己の首に向けていたのだ。
瞬間、ミロの脳裏には先の聖戦が浮かんだ。
黄金の短剣をサガに持たせ、己の喉を衝いたアテナの姿が。
今の葵と、あの時のアテナの姿が被っている。
あの後、力なく地面に倒れたアテナ、彼女の周囲に満ちる赤い血。
その全てが自分を絶望に叩き落したのだ。
「…今、行くから。」
葵が発したその声が聞こえた瞬間、ミロの体が動いた。
ミロ「葵っ!」
「!!!」
葵は驚きの表情を見せたが、すぐに気を取り直してナイフを首に向ける。
だが、ミロの動きを上回る事なんか女官には不可能だった。
ガッッッ-----!
「ミ、ミロ様…!」
ミロはナイフの刃をしっかりと握り締め、彼女の自害を止めた。