４人の男の８つの目が俺に向けられた。


「き、貴様は！！」

「あの聖衣…、間違いない。蠍座の黄金聖闘士だ！」

ミロ「聖域の情報網を甘く見すぎたな。お前達も聖域に住まいした事がある者だ、俺がここに居る事の意味を理解しているはずだ。」

「殺しに来たってか？」

ミロ「アテナは出来るならば投降させよと命じられた。無駄な抵抗さえしなければ、手を出さぬ。これ以上、人々を傷つけない前に投降せよ。」

「ふん、どうせ俺達は聖域で死罪決定だろうが！　ならば、最後の最後まで足掻いてやる！」

ミロ「候補生だった者が、黄金聖闘士に傷一つ付けられると思うか。逝き急ぐな。」


ミロも出来るだけの説得を試みるが、４人ともミロを囲んで戦闘態勢を取り小宇宙を高めている。


ミロ「…最後の警告だ、投降しろ。さもなくば…真紅の衝撃が貴様らの命を絶つ事になる。」


ミロも小宇宙を高め、人差し指の爪が赤く染まった。


「くどい！！　お前こそ返り討ちにしてくれる！！！　かかれぇ！！！」


リーダー格の男の叫びと共に、４人はミロに突っ込んできた。


ミロ「やむをえん…。せめて、苦しまずに逝け。スカーレット・ニードル！！！」


真紅の小宇宙が島中に満ちていった………。