恋の旋律
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シートを広げた2人は早速バスケットを開けた。
ランチボックスの中にはギリシャ人にはあまり馴染みの無い料理が入っている。
おそらくは、日本人向けなのだろう。
「沙織ちゃんと来る予定だったし、リクエストもあって日本風のお弁当なんだけど…。サンドイッチの方が良かったかな?」
カノン「いいや、これでいい。パンよりも米の方が腹持ちがいいしな。」
そういうと、カノンは早速1つ掴んでおにぎりを食べた。
カノン「美味いぞ。」
「本当?」
カノン「あぁ、本当だ。塩加減が絶妙だな。こっちは…玉子か?」
「うん、玉子焼き。日本人のお弁当ってこんな感じなの。」
カノン「甘い味付けなんだな。」
「うん。沙織ちゃんが甘い味が好きですって言ってたから。」
カノン「何だか、落ち着く食事だ。味も見た目もいいしな。」
「フフッ、ありがとう。」
それから、葵とカノンは仲良くお弁当を食べて楽しいひと時を過ごした。
優しい日差しと穏やかな風が、まるで2人を包み込んでいるようで。
食事を終えた葵は、再び川の中に入った。
水の冷たさや泳いでいる魚を見てはしゃぐ葵をカノンは眩しい想いで見つめた。
カノン(もし、俺が己の欲望のままに生きていたら…間違いなく葵も水害の犠牲になっていた…。そのような事にならず、本当に良かった。)
かつて、世の全てに背を向けていたカノンは世界の地上の美しさや優しさを感じる事がほとんど無かった。
今はその全てを五感の全てで感じ、今この時に生きていられる事をアテナに感謝している。
ランチボックスの中にはギリシャ人にはあまり馴染みの無い料理が入っている。
おそらくは、日本人向けなのだろう。
「沙織ちゃんと来る予定だったし、リクエストもあって日本風のお弁当なんだけど…。サンドイッチの方が良かったかな?」
カノン「いいや、これでいい。パンよりも米の方が腹持ちがいいしな。」
そういうと、カノンは早速1つ掴んでおにぎりを食べた。
カノン「美味いぞ。」
「本当?」
カノン「あぁ、本当だ。塩加減が絶妙だな。こっちは…玉子か?」
「うん、玉子焼き。日本人のお弁当ってこんな感じなの。」
カノン「甘い味付けなんだな。」
「うん。沙織ちゃんが甘い味が好きですって言ってたから。」
カノン「何だか、落ち着く食事だ。味も見た目もいいしな。」
「フフッ、ありがとう。」
それから、葵とカノンは仲良くお弁当を食べて楽しいひと時を過ごした。
優しい日差しと穏やかな風が、まるで2人を包み込んでいるようで。
食事を終えた葵は、再び川の中に入った。
水の冷たさや泳いでいる魚を見てはしゃぐ葵をカノンは眩しい想いで見つめた。
カノン(もし、俺が己の欲望のままに生きていたら…間違いなく葵も水害の犠牲になっていた…。そのような事にならず、本当に良かった。)
かつて、世の全てに背を向けていたカノンは世界の地上の美しさや優しさを感じる事がほとんど無かった。
今はその全てを五感の全てで感じ、今この時に生きていられる事をアテナに感謝している。