デスが作ってくれたスウィーツは、とても美味しそうなチョコレートケーキにバニラアイスを添えたもの。

チョコレートケーキはちょっぴりビターで、中にはクルミとか入っていて美味しい。

デスは執務があるからと、出してくれたらすぐに行ってしまった。


沙織「あれほど言うだけはありますね。とっても美味しいわｖ」

「本当、美味しいね。こんなに美味しいケーキ初めてだよ。ん～、アイスも美味しいｖ」

沙織「葵さん、私は女の子２人がお茶をしているシチュエーションだったら、是非やってみたい事がありますの。」

「何？」

沙織「恋のお話ですわｖ」

「こ、恋の話///？」

沙織「えぇ。ほら、私の周りっていつもゴツクて暑苦しい男性達がガードしているでしょう？」

「は、はぁ…；（何だか、可哀想な言われ方だなぁ…。）」

沙織「ですから、女性と恋の話をしてみたくてｖ　聖域に仕える方では私と対等に話をしてくれる人は居ませんから。」

「ん…、私でよければ。」

沙織「ありがとうございます。あ、紅茶のおかわりいかがです？」

「いただきます。」


しばらく紅茶を飲んで一息つくと、沙織が興味津々という表情で葵に聞きだした。


沙織「葵さん、随分と聖域にも慣れ親しんでもらえたと思いますが、黄金聖闘士達とはどうですか？」

「そうね、とても仲良くしてもらって嬉しいわ。素敵な人ばかりだし。」

沙織「…不躾ですが、特定の方を慕わしく想っておりますか？」

「え…///」


恋の経験がほとんどない沙織でも分かる表情。

葵が少女のように恥らう表情は、間違いなく恋をしている表情だ。