第３話「恋に落ちて」



○月×日、天気・晴れ。

今朝の執務当番は教皇シオン、私、愚弟、デスマスク、ミロ、シュラ。

教皇やシュラは良いが、何故に執務に不向きな蟹や蠍が同じ執務日になるのか頭が痛い。

また、日本に滞在中のアテナの護衛としてアイオリアとアイオロスの筋肉番付兄弟を派遣し、入れ違いでシャカとカミュが帰還予定。

カミュは氷河と束の間の再会を喜んでいたらしく、アテナにお届け物に行ったシャイナが若干引いていた。

「私はカシオスとあそこまで師弟関係を温められそうにないね。」

との感想だったが、ゲンナリしていた。

実際に温めていたら怖いものがあるし、カシオスが実行しようものなら電撃ショック間違い無しだ。

シャカが日本名湯の素を買ってきてくれるそうだ、実に楽しみである。

…いかんいかん、私情を書き込んでしまった、反省しよう。

ムウは聖衣の修復で１日工房に篭る。

アルデバランと老師は休日なので金牛宮脇の庭園で土いじりの予定。

収穫が多くあれば、各宮へ分けてくれるそうだ。

あの２人には癒される…。


※追記事項

葵の撮影は順調の様子、アテネ市内にあるグラード財団映像編集施設で加工でき次第、我々にも披露してくれるそうで非常に楽しみだ。

しかし、彼女を見ている愚弟と愚弟を見ている彼女の間には入り込めない空気が漂う。

まさかとは思うが、愚弟は彼女に気があるのだろうか？

身元保証人として、兄として、保護者として、ここはカノンへ問い正すべきであろう。


～サガの業務日記（一部私情あり）より抜粋～