やがて宴の時間、固い服装ではなくてラフな服装でという沙織のお達しもあり、普段着姿の黄金聖闘士たちが集まった。

もちろん、沙織も葵も普段着姿だ。


沙織「では、葵さんの聖域滞在を歓迎する意味を込めて、乾杯！」

全員「「乾杯！」」


グラスがチンとなる音が響き、皆の声が響く。

料理は葵の希望もあり、ギリシャ料理が主となっている。


沙織「葵さん。リクエストにお答えして、料理長が腕によりをかけてギリシャ料理を作ってくださいましたよ？」

「うわぁ、美味しそう！　ずっと、本場のギリシャ料理を食べてみたかったの。」

沙織「どうぞ、遠慮なく召し上がって？」

「はい、いただきます。」


葵は前々からギリシャ料理というものを食してみたいと思っていた。

時々、グルメレポートみたいな仕事もしていたがギリシャ料理は食べた事がない。


「美味しい♪」

アフロ「フフッ、嬉しそうに食べているね。」

「あ、アフロディーテ。ねぇねぇ、お昼の時の続き聞かせて？」

アフロ「あぁ、私の肌についてだったかな？」


そんな話が耳に届いたのか、アフロディーテとは腐れどころか発酵した縁をもつデスマスクとシュラまで話に加わる。


デス「アフロにしちゃ珍しいな、最初に口説きにかかるとはよ？」

アフロ「口を慎みたまえ、蟹。私は葵に美を保つという話をしているのだよ。」

シュラ「美を保つか。まぁ、アフロが言えば説得力があるな。相談相手としては黄金で最適だぞ、葵。」

「うん。シミもないし、色も白いし、肌も綺麗だよね。これで男性だもん、羨ましいよ。アフロディーテは美のカリスマよね！」

アフロ「お褒め頂き、光栄ですよ。お嬢さん。」


アフロディーテは葵の手の甲に口付けた。