一輪の花
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「カミュ、貴方も大分この子たちに慕われているようだね?」
カミュ「年少訓練生達の責任者は私だからな。私もシベリアに居た時、2人の少年を鍛え上げた事も考慮されたのだろう。」
「…子供達はとても素直だ。貴方が良い指導者である証だろうね。」
カミュ「貴女こそ、この短期間で子供達に懐かれているではないか。」
「カミュ、僕はどうすればいいのかな?」
カミュ「どうした?」
「聖闘士になるべきなのかどうか、迷っているんだ。竜の一族のお役目は闇に巣食う者を同じく闇に住まう僕達が粛清する。これも世界の秩序を守るために必要だとは思うんだ。だけど、任務以外の事に力を使ってはいけない。…目の前で助けを求める人たちに手を差し伸べる事も許されない…。その掟に従い、僕は救えた筈の命を救えなかった事も多々ある…。」
カミュ「…そうだったのか。」
「だけど、竜の一族には恩義がある。僕をここまで育ててくれた黄竜に尽くすと決めた。それを覆して、聖闘士になる前から多くの血にまみれた僕が、地上の平和を守る事など許されるのかな…。」
カミュ「聖闘士になるとして、貴女は何の為に戦う? 何を守りたいのだ?」
「え…?」
カミュ「確かに聖闘士の役目はアテナの元で地上の愛と平和を守る事が大前提だ。しかし、個人個人で守りたい物は違う…。」
「個人個人の守りたい物の先にあるのが、アテナや地上という訳?」
カミュ「理解が早くて助かる。白竜、貴女が守りたい物は、一体なんだ?」
「僕が、守りたい物…。」
白竜の目の前に居るのは、仲間と笑いあう子供達。
その笑顔を見ていると、とても幸せな気分になれる。
自分が叶えられなかった、子供時代の幸せを…今の子供達に託したい。
カミュ「聖域は…歴史の裏で常に動いてきた。人間同士の争いで、傷付く人を最小限に食い止めもする。悪しき神から人々の命を守りもする…。その先にあるのは、未来を担う子供達を守るという選択肢もあるだろう…。」
「カミュ、アテナに取次ぎを頼みたい。」
カミュ「…では、共に行こう。教皇宮へ。」
カミュ「年少訓練生達の責任者は私だからな。私もシベリアに居た時、2人の少年を鍛え上げた事も考慮されたのだろう。」
「…子供達はとても素直だ。貴方が良い指導者である証だろうね。」
カミュ「貴女こそ、この短期間で子供達に懐かれているではないか。」
「カミュ、僕はどうすればいいのかな?」
カミュ「どうした?」
「聖闘士になるべきなのかどうか、迷っているんだ。竜の一族のお役目は闇に巣食う者を同じく闇に住まう僕達が粛清する。これも世界の秩序を守るために必要だとは思うんだ。だけど、任務以外の事に力を使ってはいけない。…目の前で助けを求める人たちに手を差し伸べる事も許されない…。その掟に従い、僕は救えた筈の命を救えなかった事も多々ある…。」
カミュ「…そうだったのか。」
「だけど、竜の一族には恩義がある。僕をここまで育ててくれた黄竜に尽くすと決めた。それを覆して、聖闘士になる前から多くの血にまみれた僕が、地上の平和を守る事など許されるのかな…。」
カミュ「聖闘士になるとして、貴女は何の為に戦う? 何を守りたいのだ?」
「え…?」
カミュ「確かに聖闘士の役目はアテナの元で地上の愛と平和を守る事が大前提だ。しかし、個人個人で守りたい物は違う…。」
「個人個人の守りたい物の先にあるのが、アテナや地上という訳?」
カミュ「理解が早くて助かる。白竜、貴女が守りたい物は、一体なんだ?」
「僕が、守りたい物…。」
白竜の目の前に居るのは、仲間と笑いあう子供達。
その笑顔を見ていると、とても幸せな気分になれる。
自分が叶えられなかった、子供時代の幸せを…今の子供達に託したい。
カミュ「聖域は…歴史の裏で常に動いてきた。人間同士の争いで、傷付く人を最小限に食い止めもする。悪しき神から人々の命を守りもする…。その先にあるのは、未来を担う子供達を守るという選択肢もあるだろう…。」
「カミュ、アテナに取次ぎを頼みたい。」
カミュ「…では、共に行こう。教皇宮へ。」