一輪の花
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僕は城戸嬢と分かれたその足で、訓練生達の元へ向かった。
この聖域に来てから、彼らの傍が一番落ち着いて安らげるんだから。
今は仮設居住区で暮らしているけれど、何か不自由が無いかとても心配になるから。
ああいう子達を守る為にも、女神として覚醒した方がいいのか?
世界中に居るであろう、僕と同じ境遇の子を1人でも減らす為に聖闘士として戦った方がいいのか?
僕は聖闘士たちに勘付かれないように、日々悩んでいる。
だけど、過去の行いがそれらを否定してしまう。
6つやそこらで研究施設の科学者たち、本当の両親を手にかけ、竜の一族に拾われて白竜のお役目を受け継いでからは、闇の世界に息づく者達を幾人手にかけてきたのだろう。
そんな僕が、今更日の目を見て地上の為に戦うなんて、出来るのか。
マキシ「お姉ちゃん!!!」
切羽詰った声に顔を上げると、マキシが駆け寄ってきた。
「どうしたの、マキシ?」
マキシ「僕らの居住区に、雑兵たちがやってきて…、乱暴しているんだ!」
「!!??」
マキシ「あいつらは、まだ聖闘士訓練生の僕達が疎ましいんだ。充分に戦える力も無いから、普段の鬱憤を僕らに向けて晴らそうとして…!」
「マキシ、他の子達は?」
マキシ「まだ、まだ居住区に居て…! 貴鬼は白羊宮に居る筈だけど…!」
「わかった。マキシ、君は12宮に行きなさい。そして、貴鬼を通じて黄金を呼んでもらうように。それまで、雑兵たちは僕が抑えておくよ。いいね?」
マキシ「うん!」
マキシが12宮へ走っていく姿を見届け、白竜は訓練生たちの居住区へ向かった。
その表情は、今までに無く冷たい表情だった。
この聖域に来てから、彼らの傍が一番落ち着いて安らげるんだから。
今は仮設居住区で暮らしているけれど、何か不自由が無いかとても心配になるから。
ああいう子達を守る為にも、女神として覚醒した方がいいのか?
世界中に居るであろう、僕と同じ境遇の子を1人でも減らす為に聖闘士として戦った方がいいのか?
僕は聖闘士たちに勘付かれないように、日々悩んでいる。
だけど、過去の行いがそれらを否定してしまう。
6つやそこらで研究施設の科学者たち、本当の両親を手にかけ、竜の一族に拾われて白竜のお役目を受け継いでからは、闇の世界に息づく者達を幾人手にかけてきたのだろう。
そんな僕が、今更日の目を見て地上の為に戦うなんて、出来るのか。
マキシ「お姉ちゃん!!!」
切羽詰った声に顔を上げると、マキシが駆け寄ってきた。
「どうしたの、マキシ?」
マキシ「僕らの居住区に、雑兵たちがやってきて…、乱暴しているんだ!」
「!!??」
マキシ「あいつらは、まだ聖闘士訓練生の僕達が疎ましいんだ。充分に戦える力も無いから、普段の鬱憤を僕らに向けて晴らそうとして…!」
「マキシ、他の子達は?」
マキシ「まだ、まだ居住区に居て…! 貴鬼は白羊宮に居る筈だけど…!」
「わかった。マキシ、君は12宮に行きなさい。そして、貴鬼を通じて黄金を呼んでもらうように。それまで、雑兵たちは僕が抑えておくよ。いいね?」
マキシ「うん!」
マキシが12宮へ走っていく姿を見届け、白竜は訓練生たちの居住区へ向かった。
その表情は、今までに無く冷たい表情だった。