一輪の花
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
第11話「風の制裁。」
白竜がニケの化身と判明し、皆が射手座の見せてくれた過去から戻ってきた。
沙織「では、貴女が射手座の後継者に選ばれた理由とは…!」
「僕に宿るであろうニケの力がそうさせたのでしょうね…。」
シオン「ニケであり、射手座の黄金聖闘士の資格も有すると言うのか…。」
「思えば、僕は何処まで運命というものに翻弄されて行くのだろう…。全ては今、この時の為に用意されていた運命だったのかな?」
沙織「ニケ…。おそらく、この黄金の杖と射手座の聖衣にある翼に込められた貴女の力を返還できれば、女神ニケとして覚醒する事ができるでしょう。」
「城戸嬢、念の為に言っておきますが…。僕はニケの力なんて望みません。」
沙織「え!?」
「それに、ニケの力は貴女の持っている黄金の杖、射手座の聖衣に付いている翼に込められているのでしょう? ニケという女神が甦らなくても、その力は聖域の手元にある。それで充分ではないですか。現に、今までの戦いでも勝利を収めてこれたのでしょう?」
サガ「しかし…。」
「もし、僕がニケの力を手にして他の勢力に走ったらどうするのですか? それこそ聖域の危機ではないのですか?」
ニケが聖域と違う勢力に付く、それは思ってもない事。
ニケは元々ゼウスの従神であったが、娘アテナの元に遣わされ、そのまま彼女の従神となった。
それからニケは常にアテナの傍にあったのだ。
「オリジナルのニケと僕を同一視しないでいただきたい。僕には僕の心があるんだから、神話通りにいく訳が無い。いくら神の化身だと言われても、すぐに神話通りにアテナに仕えますなんて恥知らずな事、言える訳無いでしょう?」
そして、白竜はカミュを見つめる。
「カミュ、貴方もどうか先ほど見た光景はお忘れになりますように。」
カミュ「何故だ。」
「それは、貴方がよくわかっているのではありませんか? 貴方は貴方の思うがままに生きればよいのです。前世の自分なんて、言ってみれば他人のような者ですからね。貴方の前世が愛したというのは、オリジナルのニケの事であり、僕の事ではない。今、貴方は僕を愛していると言えますか?」
そこまで言われると、カミュは何も言えなくなった。
「城戸嬢、そういう事です。僕はニケの化身の資格を有する者でしょうが、ニケになりきるつもりはありません。」
白竜がニケの化身と判明し、皆が射手座の見せてくれた過去から戻ってきた。
沙織「では、貴女が射手座の後継者に選ばれた理由とは…!」
「僕に宿るであろうニケの力がそうさせたのでしょうね…。」
シオン「ニケであり、射手座の黄金聖闘士の資格も有すると言うのか…。」
「思えば、僕は何処まで運命というものに翻弄されて行くのだろう…。全ては今、この時の為に用意されていた運命だったのかな?」
沙織「ニケ…。おそらく、この黄金の杖と射手座の聖衣にある翼に込められた貴女の力を返還できれば、女神ニケとして覚醒する事ができるでしょう。」
「城戸嬢、念の為に言っておきますが…。僕はニケの力なんて望みません。」
沙織「え!?」
「それに、ニケの力は貴女の持っている黄金の杖、射手座の聖衣に付いている翼に込められているのでしょう? ニケという女神が甦らなくても、その力は聖域の手元にある。それで充分ではないですか。現に、今までの戦いでも勝利を収めてこれたのでしょう?」
サガ「しかし…。」
「もし、僕がニケの力を手にして他の勢力に走ったらどうするのですか? それこそ聖域の危機ではないのですか?」
ニケが聖域と違う勢力に付く、それは思ってもない事。
ニケは元々ゼウスの従神であったが、娘アテナの元に遣わされ、そのまま彼女の従神となった。
それからニケは常にアテナの傍にあったのだ。
「オリジナルのニケと僕を同一視しないでいただきたい。僕には僕の心があるんだから、神話通りにいく訳が無い。いくら神の化身だと言われても、すぐに神話通りにアテナに仕えますなんて恥知らずな事、言える訳無いでしょう?」
そして、白竜はカミュを見つめる。
「カミュ、貴方もどうか先ほど見た光景はお忘れになりますように。」
カミュ「何故だ。」
「それは、貴方がよくわかっているのではありませんか? 貴方は貴方の思うがままに生きればよいのです。前世の自分なんて、言ってみれば他人のような者ですからね。貴方の前世が愛したというのは、オリジナルのニケの事であり、僕の事ではない。今、貴方は僕を愛していると言えますか?」
そこまで言われると、カミュは何も言えなくなった。
「城戸嬢、そういう事です。僕はニケの化身の資格を有する者でしょうが、ニケになりきるつもりはありません。」