一輪の花
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水瓶『ニケッッッ!!!』
水瓶座が駆け寄り、その身体を抱き起こす。
ニケ『水瓶座…、ごめんなさい…。』
水瓶『そんな言葉、聞きたくない!! どうか、いつまでも此処に留まってくれ!!!』
そう言うと、ニケはとても綺麗に儚い笑みを浮かべて、水瓶座の心臓の上に手をかざした。
ニケ『えぇ…、いつまでも、貴方の心の中に…留まっています。』
水瓶『違う、そうじゃないっ…!!』
ニケ『ごめんなさい、水瓶座…。私をお許しに…なっ……。』
カクンとニケの手が落ちると、彼女の身体が透けていく。
水瓶『ニケ…、ニケ!!! 逝くな、逝くなぁアアアア!!!!!』
そして、ニケは消滅した。
己の力をアテナと、射手座の聖衣に宿して。
アテナ『ニケっ!!』
その場に居た全員が、泣き崩れる。
水瓶座は地面に両の手を付き、涙を零した。
水瓶『何故、何故…!? 貴女は、あんなにも暖かかったのに…! ニケ、どうして!?』
アテナと初代黄金聖闘士たちは嘆き続けたが、後に射手座聖闘士が聖域に現れ、その数日後に勃発した聖戦はアテナ軍の勝利。
しかし、その聖戦で水瓶座はニケの後を追うように命を落とした。
アテナを敵の凶刃から守るように、そして、アテナの傍らにあった黄金の杖と射手座聖闘士を守るように。
その全てを見た現代黄金たちは絶句していた。
初代水瓶座と勝利を司る女神ニケの美しくも儚い悲恋。
ギリシア神話にも、聖闘士の歴史にも残されていない、その想いを見て。
沙織「では、白竜…。貴女はまさか!!」
「…言うに及ばないでしょう。僕は…アテナ、貴女と同じ立場の者。ニケの転生。」
神を信じない、愛を信じない。
かつてそう言い放った白竜には、あまりに重い事実だった。
彼女は、竜の一族・白竜であり、次期射手座であり、現代に甦った…勝利を司る女神、ニケ。
彼女の瞳には、迷いだけが浮かんでいる。
~続く~
水瓶座が駆け寄り、その身体を抱き起こす。
ニケ『水瓶座…、ごめんなさい…。』
水瓶『そんな言葉、聞きたくない!! どうか、いつまでも此処に留まってくれ!!!』
そう言うと、ニケはとても綺麗に儚い笑みを浮かべて、水瓶座の心臓の上に手をかざした。
ニケ『えぇ…、いつまでも、貴方の心の中に…留まっています。』
水瓶『違う、そうじゃないっ…!!』
ニケ『ごめんなさい、水瓶座…。私をお許しに…なっ……。』
カクンとニケの手が落ちると、彼女の身体が透けていく。
水瓶『ニケ…、ニケ!!! 逝くな、逝くなぁアアアア!!!!!』
そして、ニケは消滅した。
己の力をアテナと、射手座の聖衣に宿して。
アテナ『ニケっ!!』
その場に居た全員が、泣き崩れる。
水瓶座は地面に両の手を付き、涙を零した。
水瓶『何故、何故…!? 貴女は、あんなにも暖かかったのに…! ニケ、どうして!?』
アテナと初代黄金聖闘士たちは嘆き続けたが、後に射手座聖闘士が聖域に現れ、その数日後に勃発した聖戦はアテナ軍の勝利。
しかし、その聖戦で水瓶座はニケの後を追うように命を落とした。
アテナを敵の凶刃から守るように、そして、アテナの傍らにあった黄金の杖と射手座聖闘士を守るように。
その全てを見た現代黄金たちは絶句していた。
初代水瓶座と勝利を司る女神ニケの美しくも儚い悲恋。
ギリシア神話にも、聖闘士の歴史にも残されていない、その想いを見て。
沙織「では、白竜…。貴女はまさか!!」
「…言うに及ばないでしょう。僕は…アテナ、貴女と同じ立場の者。ニケの転生。」
神を信じない、愛を信じない。
かつてそう言い放った白竜には、あまりに重い事実だった。
彼女は、竜の一族・白竜であり、次期射手座であり、現代に甦った…勝利を司る女神、ニケ。
彼女の瞳には、迷いだけが浮かんでいる。
~続く~