一輪の花
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
第10話「射手座の秘密。」
白竜が業火の中からマキシを救った話はすぐに聖域中に広まった。
そして、炎の中から脱出した時の姿が黄金の翼を背負っているようだったという話も。
沙織もそれを聞き及び、ますます彼女に射手座を継いでほしいと願うようになった。
しかし、白竜はそれを引き受ける気がサラサラない。
どうしたものかと考えていたが、ある日の黄金との会議中、彼女自ら会議の場にやってきた。
「お話中、失礼。」
中に入ってきた白竜はところどころ火傷の治療がされていて、焼け焦げた髪も綺麗に切られていた。
沙織「お体の具合は如何ですか?」
「特に問題はありませんよ、僕は。訓練生たちも住処が焼け落ちてしまったけれど、復興に一生懸命で結構な事と思います。」
シオン「あの調子ならば、元通り以上になりそうじゃが。して、何用で参ったのか?」
「…気になる事がありまして。」
沙織「気になる事? 何かしら。」
「僕が次期射手座と知らせたのは、アイオロスが所有している射手座の黄金聖衣と聞きました。」
ロス「あぁ、そうだよ。」
「では、僕が射手座の聖衣と向き合い、意思疎通する事は可能ですか?」
会議がざわつき、白竜が自ら言い出した事に憶測が飛ぶ。
「僕は聞きたいのです。何ゆえ、聖闘士でもない僕を後継として指名したのか。聖衣は過去に自らを纏った者の意思も宿ると聞きました。そして、独自の意思を持つという事も。」
沙織「…試した事はありませんが、試す価値はありそうですね。」
ムウ「修復師としても非常に興味がありますね。」
沙織「わかりました。試してみましょう、白竜と射手座との対話を。この会議が終わった後でもよろしくて?」
「お任せします。」
それだけ言い残し、白竜はその場を去った。
リア「どういうつもりなのか…。」
デス「何か、思うところでもあるんだろ?」
シュラ「しかし、考えもしなかったな。射手座と直接対話するとは。」
アフロ「その方が手っ取り早いような気がするね。」
射手座の意思は現主のアイオロスにも確認できなかった。
ならば、指名された者が直接射手座に問うしかない、白竜はその考えに達したのだ。
沙織「彼女は時々誤解を招く事もありますが…、本当はお優しい方みたいですね。」
カミュ「そのようです。そうでなければ命がけであの業火の中、候補生を助けに行こうなど思わぬはずです…。その勇気、優しさに好感が持てます…。」
カミュは白竜が出て行った扉を見つめていた。
白竜が業火の中からマキシを救った話はすぐに聖域中に広まった。
そして、炎の中から脱出した時の姿が黄金の翼を背負っているようだったという話も。
沙織もそれを聞き及び、ますます彼女に射手座を継いでほしいと願うようになった。
しかし、白竜はそれを引き受ける気がサラサラない。
どうしたものかと考えていたが、ある日の黄金との会議中、彼女自ら会議の場にやってきた。
「お話中、失礼。」
中に入ってきた白竜はところどころ火傷の治療がされていて、焼け焦げた髪も綺麗に切られていた。
沙織「お体の具合は如何ですか?」
「特に問題はありませんよ、僕は。訓練生たちも住処が焼け落ちてしまったけれど、復興に一生懸命で結構な事と思います。」
シオン「あの調子ならば、元通り以上になりそうじゃが。して、何用で参ったのか?」
「…気になる事がありまして。」
沙織「気になる事? 何かしら。」
「僕が次期射手座と知らせたのは、アイオロスが所有している射手座の黄金聖衣と聞きました。」
ロス「あぁ、そうだよ。」
「では、僕が射手座の聖衣と向き合い、意思疎通する事は可能ですか?」
会議がざわつき、白竜が自ら言い出した事に憶測が飛ぶ。
「僕は聞きたいのです。何ゆえ、聖闘士でもない僕を後継として指名したのか。聖衣は過去に自らを纏った者の意思も宿ると聞きました。そして、独自の意思を持つという事も。」
沙織「…試した事はありませんが、試す価値はありそうですね。」
ムウ「修復師としても非常に興味がありますね。」
沙織「わかりました。試してみましょう、白竜と射手座との対話を。この会議が終わった後でもよろしくて?」
「お任せします。」
それだけ言い残し、白竜はその場を去った。
リア「どういうつもりなのか…。」
デス「何か、思うところでもあるんだろ?」
シュラ「しかし、考えもしなかったな。射手座と直接対話するとは。」
アフロ「その方が手っ取り早いような気がするね。」
射手座の意思は現主のアイオロスにも確認できなかった。
ならば、指名された者が直接射手座に問うしかない、白竜はその考えに達したのだ。
沙織「彼女は時々誤解を招く事もありますが…、本当はお優しい方みたいですね。」
カミュ「そのようです。そうでなければ命がけであの業火の中、候補生を助けに行こうなど思わぬはずです…。その勇気、優しさに好感が持てます…。」
カミュは白竜が出て行った扉を見つめていた。