一輪の花
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その夜、白竜は入浴を済ませると夜着のままローブを羽織り、風に当たろうと教皇宮の庭に出ていた。
夜空はこれ以上無く澄み渡り星が輝く。
「降ってきそうな星というのは、こういう事を言うんだね…。」
風たちも空気の綺麗なこの聖域が気に入っているようで、白竜にじゃれてくる。
「くすぐったいよ。でも、この聖域に住んでいるお前達もいい風だね。お前達は何千年もこの土地で聖闘士たちの戦いを見てきたんだね。どうして、こんなにも罪深い僕が地上の愛と平和を守る聖闘士に、事もあろうにその聖闘士の最高位である黄金に選ばれてしまうんだろう。もっと相応しそうな人はいくらでも居そうなのに。」
扱う力にはそれなりの自信がある。
だけど、自分の生い立ちを考えればこれ以上なく不合格ではないだろうか。
何もわかっていないまま、多くの科学者達を屠り、自分という存在を否定して嫌悪した両親を屠り、その後も竜の一族の任務で多くの人々を不幸にした。
聖闘士になる前からそんな血みどろの道を歩いてきた自分が、どうして地上の愛と平和を守るなんて言えるだろうか。
白竜は深いため息をついたが、一陣の風が彼女に纏わり付いた時、その表情がガラリと変わる。
彼女は慌てて教皇宮から聖域中が見渡せる場所に立つと、驚きの声をあげる。
「火事!!??」
メラメラと炎が立ち上っている。
しかも、この方向にあるものといえば……。
「候補生達の住んでいる場所だ…、皆!!!」
白竜は夜着の上にローブを羽織り、教皇宮に詰めている聖闘士の所へ急いだ。
「誰かいますか!」
詰め所を見ると、シャカ、ミロ、カミュがそこに居る。
カミュ「どうしたのだ、白竜?」
「どうしたじゃありません! 幼少の候補生達が住んでいる辺りから物凄い炎が!!」
シャカ「何だと? 本当かね!?」
シャカが窓辺に立って言われた方向を見てみる。
シャカ「何と…これは一大事! ミロ、カミュ、シオン様とサガに連絡を入れてくれたまえ! 私は聖域中に知らせ、消火活動を促す!」
ミロ「わかった!」
カミュ「任せた、シャカ!」
「そちらはお任せします!」
シャカ「何処へ行こうというのかね、白竜!」
「候補生達が心配です。お先に失礼!」
白竜はシャカたちが止めるのも聞かず表に出ると、近道とばかりに崖から飛び降りた。
もちろん、風たちに手伝ってもらい無事に着地したのは言うまでも無い。
夜空はこれ以上無く澄み渡り星が輝く。
「降ってきそうな星というのは、こういう事を言うんだね…。」
風たちも空気の綺麗なこの聖域が気に入っているようで、白竜にじゃれてくる。
「くすぐったいよ。でも、この聖域に住んでいるお前達もいい風だね。お前達は何千年もこの土地で聖闘士たちの戦いを見てきたんだね。どうして、こんなにも罪深い僕が地上の愛と平和を守る聖闘士に、事もあろうにその聖闘士の最高位である黄金に選ばれてしまうんだろう。もっと相応しそうな人はいくらでも居そうなのに。」
扱う力にはそれなりの自信がある。
だけど、自分の生い立ちを考えればこれ以上なく不合格ではないだろうか。
何もわかっていないまま、多くの科学者達を屠り、自分という存在を否定して嫌悪した両親を屠り、その後も竜の一族の任務で多くの人々を不幸にした。
聖闘士になる前からそんな血みどろの道を歩いてきた自分が、どうして地上の愛と平和を守るなんて言えるだろうか。
白竜は深いため息をついたが、一陣の風が彼女に纏わり付いた時、その表情がガラリと変わる。
彼女は慌てて教皇宮から聖域中が見渡せる場所に立つと、驚きの声をあげる。
「火事!!??」
メラメラと炎が立ち上っている。
しかも、この方向にあるものといえば……。
「候補生達の住んでいる場所だ…、皆!!!」
白竜は夜着の上にローブを羽織り、教皇宮に詰めている聖闘士の所へ急いだ。
「誰かいますか!」
詰め所を見ると、シャカ、ミロ、カミュがそこに居る。
カミュ「どうしたのだ、白竜?」
「どうしたじゃありません! 幼少の候補生達が住んでいる辺りから物凄い炎が!!」
シャカ「何だと? 本当かね!?」
シャカが窓辺に立って言われた方向を見てみる。
シャカ「何と…これは一大事! ミロ、カミュ、シオン様とサガに連絡を入れてくれたまえ! 私は聖域中に知らせ、消火活動を促す!」
ミロ「わかった!」
カミュ「任せた、シャカ!」
「そちらはお任せします!」
シャカ「何処へ行こうというのかね、白竜!」
「候補生達が心配です。お先に失礼!」
白竜はシャカたちが止めるのも聞かず表に出ると、近道とばかりに崖から飛び降りた。
もちろん、風たちに手伝ってもらい無事に着地したのは言うまでも無い。