一輪の花
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カミュ(どうすればよいのだろう。)
水瓶座のカミュは次期射手座問題に悩んでいた。
カミュ自身は、白竜に無理強いするものではないと思っている。
聖闘士とは強い使命感も必要なのだ。
中途半端な気持ちでなられては困るし、先人にも申し訳が立たない。
宝瓶宮の前に佇んでいると、誰かが階段を上がってくるのが見えた。
カミュ(白竜か?)
白竜が白いローブを風になびかせ、上がってきている。
まるで、黄金聖闘士が纏うマントがなびいているように見えてしまう。
「どうかしたんですか?」
気がつけば、彼女が目の前にいる。
カミュ「いや、何でもない。」
「ここに来るまで、主の居た宮では皆がそうでしたよ。」
カミュ「何がだ?」
「深く考え事をしているのです。恐らく、まだ良い方向性が見出せていないというところでしょう?」
カミュ「あぁ。考えるほどに論議する事が多くなり、上手く考えがまとまらない。アテナも悩んでおいでだ。」
「でしょうね。神話の時代から続いてきた歴史の重みも考えれば、それも致し方ない事かもしれません。」
カミュ「聖闘士訓練生でもない者から黄金が選ばれるという事自体、初めてだと聞いた。前例が無いのだから、手探りで行くしかあるまい。」
「僕は、聞けば聞くほど悪人ですね。僕がなると言えばそれで万事解決するものを意地悪く様子見している。」
カミュ「我らとて無理強いは出来ない。あのような悲惨な過去を背負う者になら尚更出来ない。」
「お気遣い、ありがとう。では、教皇宮にある部屋に戻りますので通らせていただきます。」
カミュ「ちょっと、待て。」
「何ですか?」
カミュは白竜の手をとった。
カミュ「あぁ、やはり完全に傷が塞げていないな。」
カミュが見たのは、白竜の過去を見る際に彼女が切った手の傷だ。
カミュは優しく手をとり、空いている手を傷口にかざして小宇宙を高めた。
「自分で出来ますよ。」
カミュ「いや、貴女は相当消耗しているはずだ。たまには、他者の力を借りる事も悪くはあるまい?」
「…そうでしょうか?」
カミュ「頼れる相手が居る事は幸せな事だ。竜の一族とてそうではないのか?」
「そうですね。」
水瓶座のカミュは次期射手座問題に悩んでいた。
カミュ自身は、白竜に無理強いするものではないと思っている。
聖闘士とは強い使命感も必要なのだ。
中途半端な気持ちでなられては困るし、先人にも申し訳が立たない。
宝瓶宮の前に佇んでいると、誰かが階段を上がってくるのが見えた。
カミュ(白竜か?)
白竜が白いローブを風になびかせ、上がってきている。
まるで、黄金聖闘士が纏うマントがなびいているように見えてしまう。
「どうかしたんですか?」
気がつけば、彼女が目の前にいる。
カミュ「いや、何でもない。」
「ここに来るまで、主の居た宮では皆がそうでしたよ。」
カミュ「何がだ?」
「深く考え事をしているのです。恐らく、まだ良い方向性が見出せていないというところでしょう?」
カミュ「あぁ。考えるほどに論議する事が多くなり、上手く考えがまとまらない。アテナも悩んでおいでだ。」
「でしょうね。神話の時代から続いてきた歴史の重みも考えれば、それも致し方ない事かもしれません。」
カミュ「聖闘士訓練生でもない者から黄金が選ばれるという事自体、初めてだと聞いた。前例が無いのだから、手探りで行くしかあるまい。」
「僕は、聞けば聞くほど悪人ですね。僕がなると言えばそれで万事解決するものを意地悪く様子見している。」
カミュ「我らとて無理強いは出来ない。あのような悲惨な過去を背負う者になら尚更出来ない。」
「お気遣い、ありがとう。では、教皇宮にある部屋に戻りますので通らせていただきます。」
カミュ「ちょっと、待て。」
「何ですか?」
カミュは白竜の手をとった。
カミュ「あぁ、やはり完全に傷が塞げていないな。」
カミュが見たのは、白竜の過去を見る際に彼女が切った手の傷だ。
カミュは優しく手をとり、空いている手を傷口にかざして小宇宙を高めた。
「自分で出来ますよ。」
カミュ「いや、貴女は相当消耗しているはずだ。たまには、他者の力を借りる事も悪くはあるまい?」
「…そうでしょうか?」
カミュ「頼れる相手が居る事は幸せな事だ。竜の一族とてそうではないのか?」
「そうですね。」