一輪の花
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(僕らしくも無い、過去は過去で捨て置いたはずなのに。)
白竜は12宮を下り、コロッセオの近くにある岩場に腰をかけていた。
目の前には豊かな緑の山、清流ともいえる川があり、彼女を目と耳から癒してくれる。
先ほど沙織たちに見せた過去、何度見てもやりきれない気持ちが溢れる。
もう吹っ切れたと思っているが、内容が内容だけに完璧とはいえない。
(僕も、まだまだという事だな。)
白竜はそのまま川を見ていたが、何やら大きな声が近づいてきた。
?「助けてぇ~~~!!!」
誰かが救いを求める声。
白竜は慌てて周囲を見回すと、川の上流から誰かが流されてきた。
しかも、それは………。
「子供!?」
そう、まだ年端もいかない子供。
苦しそうにもがいていた。
子供「誰か、たすけっ………!」
このままでは溺れるのも時間の問題。
白竜はローブを脱いで川に飛び込んだ。
子供に近づくと、小脇に抱えた。
「大丈夫、僕が助けてあげるからね!」
白竜はパニック状態の子供を宥め、すぐさま岸に上がった。
子供「げほっ、げほっ!」
子供は咽て咳き込んでいる。
白竜は気を子供に当て、すぐに治療する。
直に子供も落ち着き、白竜は気を止めた。
「大丈夫?」
子供「う、うん…。助けてくれて、ありがとう。」
「いいんだ。ここまで良く頑張ったね。怪我はないかな?」
子供「うん、無い。」
「それは良かった。君、どうして川に落ちたの?」
子供「1人で訓練中だったんだ。僕、聖闘士訓練生なんだ。」
「訓練生?」
子供「うん。聖域で訓練しているんだ! 今すぐは無理だけど、きっとアテナの聖闘士になって、世界を悪い奴らから守るんだ!」
夢に燃えるこの子供の瞳には、濁った感情は何一つ無い。
白竜にはそれが眩しかった。
白竜は12宮を下り、コロッセオの近くにある岩場に腰をかけていた。
目の前には豊かな緑の山、清流ともいえる川があり、彼女を目と耳から癒してくれる。
先ほど沙織たちに見せた過去、何度見てもやりきれない気持ちが溢れる。
もう吹っ切れたと思っているが、内容が内容だけに完璧とはいえない。
(僕も、まだまだという事だな。)
白竜はそのまま川を見ていたが、何やら大きな声が近づいてきた。
?「助けてぇ~~~!!!」
誰かが救いを求める声。
白竜は慌てて周囲を見回すと、川の上流から誰かが流されてきた。
しかも、それは………。
「子供!?」
そう、まだ年端もいかない子供。
苦しそうにもがいていた。
子供「誰か、たすけっ………!」
このままでは溺れるのも時間の問題。
白竜はローブを脱いで川に飛び込んだ。
子供に近づくと、小脇に抱えた。
「大丈夫、僕が助けてあげるからね!」
白竜はパニック状態の子供を宥め、すぐさま岸に上がった。
子供「げほっ、げほっ!」
子供は咽て咳き込んでいる。
白竜は気を子供に当て、すぐに治療する。
直に子供も落ち着き、白竜は気を止めた。
「大丈夫?」
子供「う、うん…。助けてくれて、ありがとう。」
「いいんだ。ここまで良く頑張ったね。怪我はないかな?」
子供「うん、無い。」
「それは良かった。君、どうして川に落ちたの?」
子供「1人で訓練中だったんだ。僕、聖闘士訓練生なんだ。」
「訓練生?」
子供「うん。聖域で訓練しているんだ! 今すぐは無理だけど、きっとアテナの聖闘士になって、世界を悪い奴らから守るんだ!」
夢に燃えるこの子供の瞳には、濁った感情は何一つ無い。
白竜にはそれが眩しかった。