一輪の花
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第8話「小さな友。」
白竜の術は解け、元の教皇の間。
白竜の過去を見た沙織と黄金たちは無言で立ち尽くし、白竜を見た。
彼女は俯いていた。
その拳は白くなるまで握られている。
「これで、わかってもらえましたか。僕が神も愛も信じないようになった理由を。」
沙織「こんな、こんな事が……。」
「ちなみに、僕は今19歳。両親を殺めたのは13年前。」
13年前という言葉に皆がざわめく。
サガの乱と言われたあの忌まわしき出来事が起きたのも13年前。
「上手く出来た話でしょう? 13年前、アイオロスは殺されて射手座は空位になった。僕は研究所と両親を滅ぼして身軽になった。良く出来た三文芝居のシナリオのようじゃないですか。」
白竜はローブを翻して沙織たちに背を向けた。
沙織「葵、どちらへ!?」
「安心してください。正式に射手座後継が決まるまで、聖域にお世話になります。貴女たちのお手並み、とくと拝見させてもらいましょう。それに城戸嬢、僕の名前は白竜。葵という名前は、意味をなさない過去の墓標です。口にしないでください…失礼。」
白竜はそう言うと、教皇の間から出て行った。
沙織は気が抜けたように玉座に座った。
沙織「知らぬ事とはいえ、私は酷い事を言っていたのですね。愛を守るために、私の元で戦って欲しいなどと……。」
シオン「仕方ありますまい。誰も白竜の過去を知らなかったのです、アテナ。」
ロス「アテナ。今一度、射手座後継の事を考えましょう。もし、解決策が無い場合はこのアイオロスが射手座を続投し、教皇の座をサガに譲ります。」
サガ「何を言う、アイオロス! 教皇にはお前こそが相応しいのだ!」
童虎「静まれ、おぬし達! アテナの御前であるぞ!」
童虎の恫喝が響き、アイオロスとサガは黙り込む。
その場にはやりきれない空気が漂う他無かった。
白竜の術は解け、元の教皇の間。
白竜の過去を見た沙織と黄金たちは無言で立ち尽くし、白竜を見た。
彼女は俯いていた。
その拳は白くなるまで握られている。
「これで、わかってもらえましたか。僕が神も愛も信じないようになった理由を。」
沙織「こんな、こんな事が……。」
「ちなみに、僕は今19歳。両親を殺めたのは13年前。」
13年前という言葉に皆がざわめく。
サガの乱と言われたあの忌まわしき出来事が起きたのも13年前。
「上手く出来た話でしょう? 13年前、アイオロスは殺されて射手座は空位になった。僕は研究所と両親を滅ぼして身軽になった。良く出来た三文芝居のシナリオのようじゃないですか。」
白竜はローブを翻して沙織たちに背を向けた。
沙織「葵、どちらへ!?」
「安心してください。正式に射手座後継が決まるまで、聖域にお世話になります。貴女たちのお手並み、とくと拝見させてもらいましょう。それに城戸嬢、僕の名前は白竜。葵という名前は、意味をなさない過去の墓標です。口にしないでください…失礼。」
白竜はそう言うと、教皇の間から出て行った。
沙織は気が抜けたように玉座に座った。
沙織「知らぬ事とはいえ、私は酷い事を言っていたのですね。愛を守るために、私の元で戦って欲しいなどと……。」
シオン「仕方ありますまい。誰も白竜の過去を知らなかったのです、アテナ。」
ロス「アテナ。今一度、射手座後継の事を考えましょう。もし、解決策が無い場合はこのアイオロスが射手座を続投し、教皇の座をサガに譲ります。」
サガ「何を言う、アイオロス! 教皇にはお前こそが相応しいのだ!」
童虎「静まれ、おぬし達! アテナの御前であるぞ!」
童虎の恫喝が響き、アイオロスとサガは黙り込む。
その場にはやりきれない空気が漂う他無かった。