一輪の花
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肩で息を整えている葵。
その周囲に先ほどまでいた科学者達はいなかった。
それがどういう意味なのか、まだ幼い葵には知る由もない。
文字通り、この世から消したと。
「力、貸してくれたの?」
風は応と答えるように動く。
「ここから出たいから、力を貸してくれる?」
風は再び応と答えた。
「ありがとう。」
葵は風に包まれたまま、出口を求めて走り出した。
いくつもの扉をくぐり、いくつもの階段を登り、ひたすら表を目指す。
そんな時、一段と大きく頑丈な扉が葵の前に現れた。
「この扉、もしかして出口の扉だからこんなに大きいの? この扉、壊せる?」
風は葵の腕に取り付く。
「こう、するの? えいっ!!!」
腕を思い切り扉に向けると、腕から強烈な風が発射され、まるで大砲を打ち込まれたかのように扉はへこみ、大きな穴が開いた。
しかし、どう見ても表ではないが、葵は何かに呼ばれているような気がして中に入った。
薄暗く、機材が気味悪いモーター音を響かせる。
コンピューターの画面から漏れる光だけが足元を照らしてくれる。
そして、大きく開けた場所に出ると、葵の目が大きく見開かれた。
そこにあったのは、沙織や黄金たちも絶句する光景だった。
その周囲に先ほどまでいた科学者達はいなかった。
それがどういう意味なのか、まだ幼い葵には知る由もない。
文字通り、この世から消したと。
「力、貸してくれたの?」
風は応と答えるように動く。
「ここから出たいから、力を貸してくれる?」
風は再び応と答えた。
「ありがとう。」
葵は風に包まれたまま、出口を求めて走り出した。
いくつもの扉をくぐり、いくつもの階段を登り、ひたすら表を目指す。
そんな時、一段と大きく頑丈な扉が葵の前に現れた。
「この扉、もしかして出口の扉だからこんなに大きいの? この扉、壊せる?」
風は葵の腕に取り付く。
「こう、するの? えいっ!!!」
腕を思い切り扉に向けると、腕から強烈な風が発射され、まるで大砲を打ち込まれたかのように扉はへこみ、大きな穴が開いた。
しかし、どう見ても表ではないが、葵は何かに呼ばれているような気がして中に入った。
薄暗く、機材が気味悪いモーター音を響かせる。
コンピューターの画面から漏れる光だけが足元を照らしてくれる。
そして、大きく開けた場所に出ると、葵の目が大きく見開かれた。
そこにあったのは、沙織や黄金たちも絶句する光景だった。