一輪の花
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「さて、憂いは断ちました。城戸嬢、そしてお集まりの黄金の皆さん。貴方がたが知りたい事、ここで全てお話しましょう。僕が何故、ここまで頑なに聖闘士になる事を拒むのか。神も愛も信じなくなったのかを。」
白竜は服の中からナイフを取り出した。
部屋にあった果物ナイフだ。
ムウ「何をするつもりですか?」
「僕も考えました。ただ、口で説明しても真偽の確かめようが無いでしょう? 嘘をつこうと思えば、いくらでも付く事が可能です。その度に疑われては、僕も疲れます。僕の記憶をダイレクトに貴方たちに見てもらおうと思いますので、その術式の準備に入らせていただきます。」
白竜は己の右手首にナイフを当てて、思い切りひいた。
血がポタポタと落ちていくが、白竜は全く意に介せず、腕を動かして床に何か図を書いていく。
カミュ「怪我が治ったばかりなのに、何をしているんだ!」
「こうしないと、この術式は成立しないのです。」
カミュは驚いて白竜を止めるが、白竜はカミュの手をやんわりと止める。
「この舌は偽りを吐く事もあるでしょう。ですが、血と肉と骨は常に真実を宿し、それを教える媒介になってくれます。」
そうこう言う内に、魔法陣の様な物が教皇の間の中心に書き上げられた。
傷は再び白竜本人が治し、平然としている。
「これから、僕の過去を皆さんに見せようと思います。」
シャカ「そんな術まで習得しているのかね、君は?」
「必要な事は何でも身につける。それが竜の一族です。」
白竜はまた印を結びだす。
『我が命の媒介にして魂の通貨、我の全てを記憶せし者、今、我が過去の全てを知らしめよ。』
血が輝き、床全体が光りだした。
黄金、沙織、そして白竜はその光の中に包まれた。
そして、沙織たちは白竜が聖闘士になる事を拒み続け、神も愛も信じないと言い放つようになった理由を、暗く、辛い過去を見る事になる---。
~続く~
白竜は服の中からナイフを取り出した。
部屋にあった果物ナイフだ。
ムウ「何をするつもりですか?」
「僕も考えました。ただ、口で説明しても真偽の確かめようが無いでしょう? 嘘をつこうと思えば、いくらでも付く事が可能です。その度に疑われては、僕も疲れます。僕の記憶をダイレクトに貴方たちに見てもらおうと思いますので、その術式の準備に入らせていただきます。」
白竜は己の右手首にナイフを当てて、思い切りひいた。
血がポタポタと落ちていくが、白竜は全く意に介せず、腕を動かして床に何か図を書いていく。
カミュ「怪我が治ったばかりなのに、何をしているんだ!」
「こうしないと、この術式は成立しないのです。」
カミュは驚いて白竜を止めるが、白竜はカミュの手をやんわりと止める。
「この舌は偽りを吐く事もあるでしょう。ですが、血と肉と骨は常に真実を宿し、それを教える媒介になってくれます。」
そうこう言う内に、魔法陣の様な物が教皇の間の中心に書き上げられた。
傷は再び白竜本人が治し、平然としている。
「これから、僕の過去を皆さんに見せようと思います。」
シャカ「そんな術まで習得しているのかね、君は?」
「必要な事は何でも身につける。それが竜の一族です。」
白竜はまた印を結びだす。
『我が命の媒介にして魂の通貨、我の全てを記憶せし者、今、我が過去の全てを知らしめよ。』
血が輝き、床全体が光りだした。
黄金、沙織、そして白竜はその光の中に包まれた。
そして、沙織たちは白竜が聖闘士になる事を拒み続け、神も愛も信じないと言い放つようになった理由を、暗く、辛い過去を見る事になる---。
~続く~