童虎「何という破壊力なのじゃ…；」

アル「俺のグレートホーンよりも凄まじい破壊力…；」


白竜の攻撃を避けた３人もあまりの破壊力に驚いた。


リア「信じられん。聖闘士でもない者がこれほどの力を！」

ミロ「ちっ、思ったよりも手強い！」

シュラ「ぬぅ…。」

「上手く避けましたね。でも、負けません。」


もう一度、技を仕掛けようと構える。

だが…。


カミュ『カリツォー。』


静かな声が聞こえたかと思うと、白竜は体を強張らせた。


「これは…！」

カミュ「動かぬ方がいい。」


目の前には青緑色の長髪の男が居た。

氷の粒が自分の体に纏わりつき、動きが取れない。


「教皇の間で、氷結の力を見せた聖闘士か…。」

カミュ「水瓶座のカミュという。手荒な真似はしたくない、大人しくして欲しい。」

「氷の粒で僕の動きを封じたか。」


やがて、白竜を取り囲むように黄金たちがやって来た。

シオンが一歩前に出て、白竜を見た。


シオン「聖闘士でないにも関わらず、まこと天晴れな能力よ。」

「褒められても、嬉しくありません。」

シオン「話しても無駄か。」


シオンは手刀を構えた。

しかし、次の瞬間に凄まじい小宇宙が白竜の背後に現れた。



黄金「「アテナ！！！」」

沙織「お控えなさい、黄金聖闘士たち。」


黄金たちは順序良く並び、跪いた。

沙織は未だ動きが取れない白竜に振り向いた。

そして、微かに出来ている傷に触れて小宇宙を流し込む。


「何のつもりですか、城戸嬢。」

沙織「貴方に詫びねばなりません。」

「僕に詫びる？」

沙織「はい。私は神という位にのぼせ上がり、あまりに傲慢でした。」