沙織「では、始めましょう。議題は、アイオロスが教皇として即位した後、新たに射手座の黄金聖闘士として就任する者についてです。アイオロス、現在は射手座の黄金聖闘士の貴方ですが、推薦したい者はおりませんか？」

ロス「私の推薦したい者は、ペガサス星矢です。」

沙織「まぁ…。」

ロス「彼は今まで、何度もアテナの危機に際し、勇猛果敢に戦いました。幸い、彼も射手座の生まれですし射手座の守護の及ぶ者。私は星矢を後継にと考えております。」

リア「私も賛成です、アテナ。星矢ほど後継に相応しい者はおりません。まだ年こそ若いが、その潜在能力は我らを越えるものがあります。きっと、黄金としても恥ずかしくないくらいに。」


聖域最強の兄弟による熱烈な支持。


ムウ「そうですね。アテナを想う気持ちも強く、仲間として頼もしい事この上無しというところです。」

サガ「正義の心に満ち、実力も申し分ないでしょう。」

デス「普段はテンでガキンチョだが、まぁ、聖闘士としては俺らも顔負けな所もあるしな。後継には最適じゃねぇか？」


星矢の力量にケチをつける者は無く、おおむね星矢が射手座後継に決まった。

さっそく後日、星矢を人馬宮へ招いて事の次第を告げる事で話は終わった。

後は星矢の射手座就任、アイオロスの教皇即位が残るのみ。

と、思われた。

しかし、事態は思わぬ方向へ転がっていく。