一輪の花
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バシュッ―――!!
サガ「ちぃっ!」
カノン「くっ!」
黄金たちは何とか白竜を捕らえようとするが、風に阻まれて近づく事もままならない。
「僕を捕らえる事も出来ないでしょう? 僕は風、誰も風を掴み、飼う事は出来ない。それが例え、神と崇められる者でも。」
リア「おのれ、まだアテナを弄るか!!」
「僕は、数年前まで神を待っていました。」
シオン「神を待つ?」
「毎日、毎日、神を待っていました。良い子にしていれば、神様はきっと救ってくださる。そう思って、毎日、毎日…。けど、結局は神様なんて居なかった。」
ギュッと拳を握る白竜。
「あの地獄から僕を救い出したのは、僕自身。そして、僕に力を貸してくれたのは、風。生きる術と生きる場所を授けてくれたのは、黄竜と竜の一族。」
今にも泣き出しそうな顔。
「神様なんて居ない。居ると言うならば、どうしてあの時、僕を救ってくれなかった? どうして僕にこんな運命を歩ませた!!」
初めて見る白竜の激昂。
「それが、僕を射手座の聖闘士として据えさせる為の運命だったと言うならば、僕はそんな運命に何処までも逆らってやる!!!」
白竜の激昂に応えるように、彼の纏っている風の力が増す。
風が悲鳴のように、叫びのように木霊する。
黄金たちには、それが幼子の泣き声に聞こえてならなかった―――。
~続く~
サガ「ちぃっ!」
カノン「くっ!」
黄金たちは何とか白竜を捕らえようとするが、風に阻まれて近づく事もままならない。
「僕を捕らえる事も出来ないでしょう? 僕は風、誰も風を掴み、飼う事は出来ない。それが例え、神と崇められる者でも。」
リア「おのれ、まだアテナを弄るか!!」
「僕は、数年前まで神を待っていました。」
シオン「神を待つ?」
「毎日、毎日、神を待っていました。良い子にしていれば、神様はきっと救ってくださる。そう思って、毎日、毎日…。けど、結局は神様なんて居なかった。」
ギュッと拳を握る白竜。
「あの地獄から僕を救い出したのは、僕自身。そして、僕に力を貸してくれたのは、風。生きる術と生きる場所を授けてくれたのは、黄竜と竜の一族。」
今にも泣き出しそうな顔。
「神様なんて居ない。居ると言うならば、どうしてあの時、僕を救ってくれなかった? どうして僕にこんな運命を歩ませた!!」
初めて見る白竜の激昂。
「それが、僕を射手座の聖闘士として据えさせる為の運命だったと言うならば、僕はそんな運命に何処までも逆らってやる!!!」
白竜の激昂に応えるように、彼の纏っている風の力が増す。
風が悲鳴のように、叫びのように木霊する。
黄金たちには、それが幼子の泣き声に聞こえてならなかった―――。
~続く~