一輪の花
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沙織「なんでしょう、この気配…。先ほどから、何らかの意思を含む風を感じます。」
教皇の間で1人報告を待つ沙織にも、白竜の風を感じ取る事が出来た。
?『城戸嬢、聞こえるかの?』
そこに、聞き覚えのある声。
沙織はキョロキョロと周辺を見渡し、姿見鏡を見て驚く。
沙織「黄竜翁!」
黄竜「久しいの、城戸嬢。」
そこには、鏡越しに黄竜がいた。
黄竜「白竜の奴、無茶をしたようじゃの。すまぬ。」
沙織「いいえ、私にも非が御座います。彼に言われるまで、己の身勝手さを省みる事もありませんでした。聖衣の意思を優先し、彼の意思を無視して運命を押し付けようとしておりましたから…。」
黄竜「聖域という狭き世界の中では、それもいたし方あるまい。今気付けた事で、未来も良き方向へ変わる事も出来よう。」
沙織「ええ。しかし、あのように年若い方が竜の一族の一翼を担う竜とは思いませんでした。しかも、あの身のこなし方には驚きました。」
黄竜「ホッホッホ、ワシらの祖は隠密であったからの。忍術は一族の必須でもあるからのぅ。」
沙織「ええ、そうですわね。ですが、やはり一筋縄ではいきませんでした。」
黄竜「射手座への就任を拒絶したのであろう?」
沙織「ええ。私の存在すらも拒絶しているかのように。」
黄竜「そうじゃろうな、あやつの生い立ちを知れば、あやつが神も仏も信じないというのは当たり前の考えと思うじゃろうて。」
沙織「黄竜翁、白竜の過去とは一体?」
黄竜「それはワシが教える事ではなかろう。時が来れば、おのずと知る事になる。」
沙織「そうですか…。」
黄竜「じゃが、これだけは言える。あやつは、最も罪深き罪を犯し、最も愛を求める者なのじゃ。」
沙織「最も、愛を求める?」
黄竜「では、ワシはここで失礼しよう。この術も結構な力が要るのでな。」
沙織「はい。」
そして、鏡の中から黄竜の姿は消えた。
教皇の間で1人報告を待つ沙織にも、白竜の風を感じ取る事が出来た。
?『城戸嬢、聞こえるかの?』
そこに、聞き覚えのある声。
沙織はキョロキョロと周辺を見渡し、姿見鏡を見て驚く。
沙織「黄竜翁!」
黄竜「久しいの、城戸嬢。」
そこには、鏡越しに黄竜がいた。
黄竜「白竜の奴、無茶をしたようじゃの。すまぬ。」
沙織「いいえ、私にも非が御座います。彼に言われるまで、己の身勝手さを省みる事もありませんでした。聖衣の意思を優先し、彼の意思を無視して運命を押し付けようとしておりましたから…。」
黄竜「聖域という狭き世界の中では、それもいたし方あるまい。今気付けた事で、未来も良き方向へ変わる事も出来よう。」
沙織「ええ。しかし、あのように年若い方が竜の一族の一翼を担う竜とは思いませんでした。しかも、あの身のこなし方には驚きました。」
黄竜「ホッホッホ、ワシらの祖は隠密であったからの。忍術は一族の必須でもあるからのぅ。」
沙織「ええ、そうですわね。ですが、やはり一筋縄ではいきませんでした。」
黄竜「射手座への就任を拒絶したのであろう?」
沙織「ええ。私の存在すらも拒絶しているかのように。」
黄竜「そうじゃろうな、あやつの生い立ちを知れば、あやつが神も仏も信じないというのは当たり前の考えと思うじゃろうて。」
沙織「黄竜翁、白竜の過去とは一体?」
黄竜「それはワシが教える事ではなかろう。時が来れば、おのずと知る事になる。」
沙織「そうですか…。」
黄竜「じゃが、これだけは言える。あやつは、最も罪深き罪を犯し、最も愛を求める者なのじゃ。」
沙織「最も、愛を求める?」
黄竜「では、ワシはここで失礼しよう。この術も結構な力が要るのでな。」
沙織「はい。」
そして、鏡の中から黄竜の姿は消えた。