一輪の花
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森の中にありながら、開けた場所で白竜は岩の上に座っていた。
空を見上げ、その表情には笑みすらあって。
黄金たちの存在を確認してもなお、その姿勢は崩さない。
シオン「逃げぬのか、小僧。」
「今逃げようとしても、必ず捕まるでしょう?」
サガ「だから、こんな何も無い場所で待っていたと?」
「地の利は貴方がたにある事だし、無駄に体力消耗するのもどうかと思いまして。それに、ここの風はとても気持ちいい…。」
ニコリと笑う白竜に、毒気を抜かれそうになる。
カノン「先ほどの術を見た。お前は風を操れるのか?」
「ええ。竜の一族、白竜。象徴する力は『風』です。風を読み、風と意思を通じ、風を操る。稀に、風使いと称されますが。」
アル「風使いか…。」
「ええ。さて、と…。」
白竜は腰を上げる。
「鬼ごっこはここでお仕舞いです。あまり、こういう手段を取りたくは無いのですが、仕方ない。力づくでここを突破させていただきます。」
童虎「この人数をお主1人で相手にするというのか?」
「ええ。でも、僕には心強い味方がいます。」
カミュ「まさか、他の竜の一族が聖域に潜入しているのか?」
「いいえ、それはありません。まぁ、監視はされているようですけど;」
白竜は黄竜と黒竜が『遠見』している事を知っていた。
シャカ「では、誰が君の味方たりえるのかね?」
「嫌だな、さっきも説明したじゃないですか。『風』ですよ。」
白竜は手掌を黄金たちへ向けた。
瞬間、黄金たちは危機を察してその場から飛びのいた。
ズガガガガッッッ―――!!!!
ムウ「こ、これは!?」
今まで自分たちが居た場所に、真上から何かが突き刺さってきたのだ。
「風を鋭い槍の様に降らせたのです。攻撃力は格段に落としてありますから、死ぬ事はありません。足止め程度にしてありますから。」
だが、大地が裂けるほどの威力。
聖闘士なら死ぬ事は無かろうが、一般人が受ければ間違いなく体は八つ裂きだ。
「さぁ、始めましょうか―――。」
白竜の目に、冷たいものが走った。
空を見上げ、その表情には笑みすらあって。
黄金たちの存在を確認してもなお、その姿勢は崩さない。
シオン「逃げぬのか、小僧。」
「今逃げようとしても、必ず捕まるでしょう?」
サガ「だから、こんな何も無い場所で待っていたと?」
「地の利は貴方がたにある事だし、無駄に体力消耗するのもどうかと思いまして。それに、ここの風はとても気持ちいい…。」
ニコリと笑う白竜に、毒気を抜かれそうになる。
カノン「先ほどの術を見た。お前は風を操れるのか?」
「ええ。竜の一族、白竜。象徴する力は『風』です。風を読み、風と意思を通じ、風を操る。稀に、風使いと称されますが。」
アル「風使いか…。」
「ええ。さて、と…。」
白竜は腰を上げる。
「鬼ごっこはここでお仕舞いです。あまり、こういう手段を取りたくは無いのですが、仕方ない。力づくでここを突破させていただきます。」
童虎「この人数をお主1人で相手にするというのか?」
「ええ。でも、僕には心強い味方がいます。」
カミュ「まさか、他の竜の一族が聖域に潜入しているのか?」
「いいえ、それはありません。まぁ、監視はされているようですけど;」
白竜は黄竜と黒竜が『遠見』している事を知っていた。
シャカ「では、誰が君の味方たりえるのかね?」
「嫌だな、さっきも説明したじゃないですか。『風』ですよ。」
白竜は手掌を黄金たちへ向けた。
瞬間、黄金たちは危機を察してその場から飛びのいた。
ズガガガガッッッ―――!!!!
ムウ「こ、これは!?」
今まで自分たちが居た場所に、真上から何かが突き刺さってきたのだ。
「風を鋭い槍の様に降らせたのです。攻撃力は格段に落としてありますから、死ぬ事はありません。足止め程度にしてありますから。」
だが、大地が裂けるほどの威力。
聖闘士なら死ぬ事は無かろうが、一般人が受ければ間違いなく体は八つ裂きだ。
「さぁ、始めましょうか―――。」
白竜の目に、冷たいものが走った。