一輪の花
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同刻、日本―――。
黄竜「ほほぅ、やはり一筋縄ではいかんようだのぅ。」
黒竜「どうなさいました、黄竜?」
黄竜はある鏡を見せた。
黒竜「遠見の鏡ですね。白竜の状況、ずっと見ておられたのですか?」
黄竜「うむ。まぁ、見てみよ。愉快な事になっとるわ。」
そこには、数人の男性に囲まれてまさに崖っぷちの白竜の姿。
それを見ただけで、黒竜もこれまでの経緯をなんとなく読めた。
黒竜「…あの子、この期に及んでまだ楽しんでいますね;」
黄竜「ホッホッホ、あれは危機感ですら楽しむからのぅ。ほんに、まだまだ童(わらし)よな。」
黒竜「笑い事ではありませんよ、黄竜?」
黄竜「許せ、許せ。城戸嬢もさぞ驚いておいでだろう。一筋縄ではいかんと忠告を差し上げておいたが、ここまで手に負えんとは思っても見なかっただろう。」
黒竜「お人が悪い。」
黄竜「何をいうか。あれを捕らえる事など誰にもできん。あれはまさしく、白竜の力を具現化したような子じゃ。誰も、『風』を捕まえ、捉えて置いておくことなどできんのじゃよ。例え、神であろうとな…。」
鏡の中では、白竜が崖に身を躍らせている場面。
しかし、2人とも慌てる様子など微塵も見せない。
黒竜「ふむ…、逃げるつもりですね。」
黄竜「まぁ、無理からん事だ。それに、この崖から落ちた所であれは上手くやれる子だ。『無傷』で下の森に紛れるじゃろうて。」
黒竜「そうですね。」
黄竜、黒竜は遠見の鏡を見つめながら、苦笑するのであった―――。
~続く~
黄竜「ほほぅ、やはり一筋縄ではいかんようだのぅ。」
黒竜「どうなさいました、黄竜?」
黄竜はある鏡を見せた。
黒竜「遠見の鏡ですね。白竜の状況、ずっと見ておられたのですか?」
黄竜「うむ。まぁ、見てみよ。愉快な事になっとるわ。」
そこには、数人の男性に囲まれてまさに崖っぷちの白竜の姿。
それを見ただけで、黒竜もこれまでの経緯をなんとなく読めた。
黒竜「…あの子、この期に及んでまだ楽しんでいますね;」
黄竜「ホッホッホ、あれは危機感ですら楽しむからのぅ。ほんに、まだまだ童(わらし)よな。」
黒竜「笑い事ではありませんよ、黄竜?」
黄竜「許せ、許せ。城戸嬢もさぞ驚いておいでだろう。一筋縄ではいかんと忠告を差し上げておいたが、ここまで手に負えんとは思っても見なかっただろう。」
黒竜「お人が悪い。」
黄竜「何をいうか。あれを捕らえる事など誰にもできん。あれはまさしく、白竜の力を具現化したような子じゃ。誰も、『風』を捕まえ、捉えて置いておくことなどできんのじゃよ。例え、神であろうとな…。」
鏡の中では、白竜が崖に身を躍らせている場面。
しかし、2人とも慌てる様子など微塵も見せない。
黒竜「ふむ…、逃げるつもりですね。」
黄竜「まぁ、無理からん事だ。それに、この崖から落ちた所であれは上手くやれる子だ。『無傷』で下の森に紛れるじゃろうて。」
黒竜「そうですね。」
黄竜、黒竜は遠見の鏡を見つめながら、苦笑するのであった―――。
~続く~