一輪の花
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カミュ「貴女が大丈夫というのなら大丈夫なのだろう。だが、我らも居るのだ。時には助けを求める事が必要かもしれない。助けを求める事は恥ではないのだから、いつでも頼ってくれ。」
「ありがとう。貴方は特に教育問題に優れているとサガに伺っている。その時は頼みます。」
カミュ「いつでも言ってくれ。」
「お茶、ありがたく頂くよ。」
そして、カミュは執務室を出た。
空には白い雲がプカプカ浮かんで、爽やかな風が吹く。
以前は封鎖的で居心地の悪い空気だった聖域が、こんなにも過ごしやすくなる日が来るとは思わなかった。
カミュ(全ては今の世に降臨なされたアテナのご加護、これ以上の理由はあるまいが…。)
外界から訪れた1人の風使い。
彼女がまさに風となり、悪しき空気を全て吹き清めてくれた。
彼女にも感謝せねばなるまいと、カミュは1人微笑む。
ミロ「お~い、カミュ!」
廊下の向こうからミロや他の年少組がやってくる。
カミュ「どうしたのだ、ミロ? それにお前達も。」
ミロ「ムウが焼き菓子を作ってくれたのだ。葵はまだ執務に没頭しているだろうから、これでティータイムにでもしよう!」
ムウ「たまには、皆で雑談でもしながらお話したら気晴らしになるかと思いまして。」
アル「葵もたまには長めの息抜きをしても罰は当たるまい?」
リア「何だか彼女を見ていると、少しは休んでくれと言いたくなるのだ。」
シャカ「私は菓子さえ食えればよいのだが、彼女がどうしてもと言うならば話を聞いてやらんでもない。」
なんだかんだと言いながら、皆が葵を心配しているのだ。
カミュ「さしずめ…彼女は12宮の一輪の花、というところか。」
ミロ「ん? カミュ、何か言ったか?」
カミュ「いいや、何も。先ほど彼女に茶を差し入れてきた。ちょうどいいから行ってみよう。」
こうして、聖域は永く穏やかな時代へと移り行くのであった。
穏やかな風と共に………。
END
2024年9月29日加筆修正
「ありがとう。貴方は特に教育問題に優れているとサガに伺っている。その時は頼みます。」
カミュ「いつでも言ってくれ。」
「お茶、ありがたく頂くよ。」
そして、カミュは執務室を出た。
空には白い雲がプカプカ浮かんで、爽やかな風が吹く。
以前は封鎖的で居心地の悪い空気だった聖域が、こんなにも過ごしやすくなる日が来るとは思わなかった。
カミュ(全ては今の世に降臨なされたアテナのご加護、これ以上の理由はあるまいが…。)
外界から訪れた1人の風使い。
彼女がまさに風となり、悪しき空気を全て吹き清めてくれた。
彼女にも感謝せねばなるまいと、カミュは1人微笑む。
ミロ「お~い、カミュ!」
廊下の向こうからミロや他の年少組がやってくる。
カミュ「どうしたのだ、ミロ? それにお前達も。」
ミロ「ムウが焼き菓子を作ってくれたのだ。葵はまだ執務に没頭しているだろうから、これでティータイムにでもしよう!」
ムウ「たまには、皆で雑談でもしながらお話したら気晴らしになるかと思いまして。」
アル「葵もたまには長めの息抜きをしても罰は当たるまい?」
リア「何だか彼女を見ていると、少しは休んでくれと言いたくなるのだ。」
シャカ「私は菓子さえ食えればよいのだが、彼女がどうしてもと言うならば話を聞いてやらんでもない。」
なんだかんだと言いながら、皆が葵を心配しているのだ。
カミュ「さしずめ…彼女は12宮の一輪の花、というところか。」
ミロ「ん? カミュ、何か言ったか?」
カミュ「いいや、何も。先ほど彼女に茶を差し入れてきた。ちょうどいいから行ってみよう。」
こうして、聖域は永く穏やかな時代へと移り行くのであった。
穏やかな風と共に………。
END
2024年9月29日加筆修正
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