そして、年始の宴当日－－－。

宴の席という事で、聖衣の着用は無しという事で皆が私服で集まった。

アオイもカミュと一緒に宴の間に入り、いつにもなく明るい黄金たちを見て表情を綻ばせる。


沙織「皆さん、お待たせしました。」


アテナ神殿から降りてきた沙織も、いつもの白いドレスではなく、振袖で現れた。


沙織「アオイさん、お久しぶりです。」

「アテナもご機嫌麗しゅう。」

沙織「聖域での暮らしも慣れてきましたか？」

「えぇ、皆良くしてくれて…助かっております。」

沙織「特に、カミュ…でしょう？」


悪戯っ子のようにウィンクする沙織の言葉に、アオイは赤面した。

横で聞いていたカミュも一緒に顔を赤らめる。


カミュ「アテナっ///！」

沙織「良き事ではありませんか。お２人が幸せである事は、私にとっても、此処に居る黄金の皆さんにとっても、とても嬉しい事なのですよ？」

シオン「アテナの仰るとおりぞ？　後は、吉日を選び、盛大な披露宴を挙げるだけであろう？」

童虎「そうじゃの。まぁ、年功序列で行けばサガやカノン、アイオロスの方が早くて然りではあるが、生憎あの３人には決まった女人がおりゃせんのでな。」

サガ「老師///！」

ロス「俺たちは、まだ結婚なんて考えていませんよ///！」

カノン「年功序列というならば、貴方がたが先でしょうに…；」

シオン「何を言うか。余らはまだ１８ぞ？　これからは青春を謳歌するのだ！」

童虎「そうそう。これでも昔取った杵柄は健在じゃ。おぬしらに遅れは取らんぞ？」

ミロ「やれやれ、新年早々とんだ話に巻き込まれたな、カミュ？」

カミュ「あぁ…、今年もこの話で遊ばれそうだ…；」


頭を抱えるカミュを見て、仲間達の暖かな笑い声が響いた。