HEART OF SWORD
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宴も盛り上がり、既にドンチャン騒ぎと化している宴の間。
宴の間のバルコニーで、アオイは1人風を受けながら涼んでいた。
(思えば、こんなに楽しい夜は初めてかもしれない。)
部屋を見れば、飲み比べをする者、食べ比べをする者、語り合う者と様々で。
今日を限りに彼らと会う事は恐らく叶うまい。
悲しいようで、実に面白かったこの数ヶ月。
生涯忘れようもない、宝物のような日々。
そして………。
カミュ「アオイ、涼んでいるのか?」
「カミュ…。」
この人に出会えた。
風にマントがなびき、彼の長く赤い髪も風に舞う。
「明日で、お別れだね。」
カミュ「あぁ。長いようで短かったな、この数ヶ月。」
「小宇宙も掴めたし、後は自己鍛錬でこれを更に成長させたい。」
カミュ「貴女の小宇宙は紛れもなく聖なる小宇宙だ。それを多くの人の為に振るい、平和な世界を築く為に戦ってくれ。」
「えぇ。」
カミュ(違う。こんな事を話したいんじゃない。)
カミュの心は大いに揺れていた。
ここで己の心を吐露したところで何になる?
彼女はようやく元の世界に戻れるのだから、祝福して然りなのに。
己の心を押さえきれなくなる。
美しく着飾っている彼女を前にして、なお大きくなる思慕の心。
「そろそろ、中に戻らないと。皆も結構盛り上がっているみたいだし。」
アオイがカミュの脇を通り過ぎようとした時、カミュの心は一切の迷いを捨てた。
カミュ「アオイ!」
「え? あっ…!」
カミュはアオイを後ろから抱きしめていた。
「カ、カミュ///?」
カミュ「どうか、何も言わずにこのまま聞いてくれ。」
「え?」
カミュ「私は貴女を愛している。」
「カミュ…///」
カミュ「どうか、忘れないで欲しい。異世界で戦いだけに生きる者が、貴女を心から愛していた事を。初めて人を愛せたのだと。」
カミュは一度だけアオイを力込めて抱きしめると、スッと離して宴の間に戻っていった。
アオイはそれをただ立ち尽くして見ている事しか出来なかった。
宴の間のバルコニーで、アオイは1人風を受けながら涼んでいた。
(思えば、こんなに楽しい夜は初めてかもしれない。)
部屋を見れば、飲み比べをする者、食べ比べをする者、語り合う者と様々で。
今日を限りに彼らと会う事は恐らく叶うまい。
悲しいようで、実に面白かったこの数ヶ月。
生涯忘れようもない、宝物のような日々。
そして………。
カミュ「アオイ、涼んでいるのか?」
「カミュ…。」
この人に出会えた。
風にマントがなびき、彼の長く赤い髪も風に舞う。
「明日で、お別れだね。」
カミュ「あぁ。長いようで短かったな、この数ヶ月。」
「小宇宙も掴めたし、後は自己鍛錬でこれを更に成長させたい。」
カミュ「貴女の小宇宙は紛れもなく聖なる小宇宙だ。それを多くの人の為に振るい、平和な世界を築く為に戦ってくれ。」
「えぇ。」
カミュ(違う。こんな事を話したいんじゃない。)
カミュの心は大いに揺れていた。
ここで己の心を吐露したところで何になる?
彼女はようやく元の世界に戻れるのだから、祝福して然りなのに。
己の心を押さえきれなくなる。
美しく着飾っている彼女を前にして、なお大きくなる思慕の心。
「そろそろ、中に戻らないと。皆も結構盛り上がっているみたいだし。」
アオイがカミュの脇を通り過ぎようとした時、カミュの心は一切の迷いを捨てた。
カミュ「アオイ!」
「え? あっ…!」
カミュはアオイを後ろから抱きしめていた。
「カ、カミュ///?」
カミュ「どうか、何も言わずにこのまま聞いてくれ。」
「え?」
カミュ「私は貴女を愛している。」
「カミュ…///」
カミュ「どうか、忘れないで欲しい。異世界で戦いだけに生きる者が、貴女を心から愛していた事を。初めて人を愛せたのだと。」
カミュは一度だけアオイを力込めて抱きしめると、スッと離して宴の間に戻っていった。
アオイはそれをただ立ち尽くして見ている事しか出来なかった。