HEART OF SWORD
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「元の世界へ戻る門?」
カミュ「あぁ。貴女の小宇宙に呼応するように現れたようだ。」
カミュはアオイの部屋に向かい、詳細を報告した。
アオイの体のあちこちには、未だ包帯やガーゼがつけられており、怪我が完治していない事がわかる。
「元の世界に戻れるんだね、私。」
カミュ「よかったな、願いが叶って。」
「うん…。あちらにはやり残した事がまだたくさんある。それを片付けない事には気が晴れないしね。」
カミュ「では、アテナや教皇にはアオイの体が完治した後、その門を開く儀式を行うと報告するがいいか?」
「うん。」
カミュ「それでは、そのように。失礼する。」
カミュはマントを翻し、部屋から出て行った。
カミュの小宇宙が遠ざかると、アオイはシーツをギュッと握り締めた。
「カミュ、私は…貴方と別れたくない、別れたくないよっ!」
この年にして、初めて男性を愛しいと想った。
叶うならば、側で寄り添っていきたい。
でも、元の世界でやり残してきた事はたくさんあり、それを放置するほどアオイは無責任でもなかった。
元の世界へ帰る事は、苦渋の決断なのだ。
帰りたい、帰らなければならない。
でも、この世界にやってこれたのは偶然に偶然が重なっての事。
異世界で同時に発動された時空系の技が一瞬リンクしての、いわば神の悪戯。
アオイはそれを想い、深く嘆いてしまうのだった。
沙織「アオイさんは元の世界に戻る事を了承したそうです。」
夜半、教皇の間に居るのは沙織、教皇シオン、サガ、カノン、アイオロスという重鎮たち。
その表情は冴えなくて、気分が随分落ちているのがわかる。
沙織「カミュとアオイさんにとっても、相当苦渋の決断であった事は確かでしょう。」
ロス「考えてみれば、悲痛な決断ですね。ようやく想いが通じ合えるかと思った矢先に。」
サガ「思えば、我々のせいでカミュにもアオイにもむごい事をしてしまった。」
カノン「そうだな…。」
シオン「済んだ事をあれこれ申しても仕方なかろう。避けられぬ別れならば、せめて楽しい思い出を作ってやろうではないか。」
沙織「シオン?」
シオン「アテナ、別れの宴を開きませぬか? せめてもの、我らの心づくしを彼女にあげましょう。」
沙織「そうですね。あまりに大きな悲しみの前ではありますが、ささやかな宴で彼女の心を慰めて差し上げましょう。彼女には本当にお世話になりましたもの。」
カミュ「あぁ。貴女の小宇宙に呼応するように現れたようだ。」
カミュはアオイの部屋に向かい、詳細を報告した。
アオイの体のあちこちには、未だ包帯やガーゼがつけられており、怪我が完治していない事がわかる。
「元の世界に戻れるんだね、私。」
カミュ「よかったな、願いが叶って。」
「うん…。あちらにはやり残した事がまだたくさんある。それを片付けない事には気が晴れないしね。」
カミュ「では、アテナや教皇にはアオイの体が完治した後、その門を開く儀式を行うと報告するがいいか?」
「うん。」
カミュ「それでは、そのように。失礼する。」
カミュはマントを翻し、部屋から出て行った。
カミュの小宇宙が遠ざかると、アオイはシーツをギュッと握り締めた。
「カミュ、私は…貴方と別れたくない、別れたくないよっ!」
この年にして、初めて男性を愛しいと想った。
叶うならば、側で寄り添っていきたい。
でも、元の世界でやり残してきた事はたくさんあり、それを放置するほどアオイは無責任でもなかった。
元の世界へ帰る事は、苦渋の決断なのだ。
帰りたい、帰らなければならない。
でも、この世界にやってこれたのは偶然に偶然が重なっての事。
異世界で同時に発動された時空系の技が一瞬リンクしての、いわば神の悪戯。
アオイはそれを想い、深く嘆いてしまうのだった。
沙織「アオイさんは元の世界に戻る事を了承したそうです。」
夜半、教皇の間に居るのは沙織、教皇シオン、サガ、カノン、アイオロスという重鎮たち。
その表情は冴えなくて、気分が随分落ちているのがわかる。
沙織「カミュとアオイさんにとっても、相当苦渋の決断であった事は確かでしょう。」
ロス「考えてみれば、悲痛な決断ですね。ようやく想いが通じ合えるかと思った矢先に。」
サガ「思えば、我々のせいでカミュにもアオイにもむごい事をしてしまった。」
カノン「そうだな…。」
シオン「済んだ事をあれこれ申しても仕方なかろう。避けられぬ別れならば、せめて楽しい思い出を作ってやろうではないか。」
沙織「シオン?」
シオン「アテナ、別れの宴を開きませぬか? せめてもの、我らの心づくしを彼女にあげましょう。」
沙織「そうですね。あまりに大きな悲しみの前ではありますが、ささやかな宴で彼女の心を慰めて差し上げましょう。彼女には本当にお世話になりましたもの。」