HEART OF SWORD
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その小宇宙はアテナが与えてくれた祝福の小宇宙に寄り添い、なお一層の輝きと聖なる力を増幅させている。
ドラゴンゾンビはそれを嫌がり、後ずさりする。
「私の未熟さ故に、堕ちたくもない闇の属性に堕ちた誇り高きドラゴンの王よ。貴方に最大限の謝罪と償いを………。新たなる生を歩む為に、安らかな眠りへ。」
双剣を十文字に掲げ、アオイは更に小宇宙を増大させる。
「私の手で、貴方を送ろう…。来世でも、誇り高きドラゴンの王にならん事を祈ります。」
そして、双剣を十文字に掲げたまま、アオイはドラゴンゾンビに仕掛けた。
『聖・十文字(セイン・クルセイド)!!』
次の瞬間、森の内部は眩い光に満ち溢れ、全ての悪しき意思は次々と浄化されていく。
沙織「何ていう強大な小宇宙! でも、不思議と恐れは感じない。彼女はとても素晴らしい小宇宙の持ち主だったのですね。」
沙織はカミュを見た。
カミュ「アテナ?」
沙織「アオイさんの小宇宙を目覚めさせたのは、他の誰でもない。カミュ、貴方が彼女を小宇宙へと導いたのです。」
カミュ「いえ、いいえ。アテナ、それは違います。彼女自身の努力と優れた感覚によって目覚めたのです。全て、彼女の努力の賜物と私は思います。」
沙織「貴方らしい、謙虚な考えですね。」
やがて、光は収まった。
ビジョンの中には既にドラゴンゾンビの姿はなく、アオイが立ち尽くしていた。
そのアオイも力尽きたのか、そのまま草の上でドサリと倒れこんでしまう。
カミュ「アオイ!!!」
シオン「結界は既に解いた。カミュ、急げ!!」
カミュ「はっ!!!」
カミュは沙織とシオンへの礼もそこそこに、森の中を光速で駆け抜けた。
徐々に鼻につく血の匂いこそ、彼女への道しるべ。
やがて、アオイの元に駆けつけると、彼女はビジョン通りに倒れていてピクリとも動かない。
カミュはアオイをゆっくりと起こした。
カミュ「アオイ、アオイ!」
あの美しい蒼銀の髪も血の色で黒く変色しかかっていた。
カミュは急いで己の小宇宙でヒーリングを施す。
ムウやシャカほどではないが、黄金の中では優れている方だ。
カミュ(アオイ、貴女をけして死なせない! 私は貴女を愛しているからっ! 貴女に生きていて欲しいから!!)
やがて、カミュの必死のヒーリングが功を奏したのか、アオイの指先がピクリと動いた。
カミュ「アオイ、アオイ?」
「ぅ………。」
カミュ「生きて、いる…! よかった、アオイ!」
その後、アオイはカミュの手によって12宮へ移送され、一命を取り留めた。
そして、この日。
聖域に新たな伝説が刻まれた。
聖なる小宇宙を身に宿す『剣聖』が、この聖域に舞い降りたと---。
~続く~
ドラゴンゾンビはそれを嫌がり、後ずさりする。
「私の未熟さ故に、堕ちたくもない闇の属性に堕ちた誇り高きドラゴンの王よ。貴方に最大限の謝罪と償いを………。新たなる生を歩む為に、安らかな眠りへ。」
双剣を十文字に掲げ、アオイは更に小宇宙を増大させる。
「私の手で、貴方を送ろう…。来世でも、誇り高きドラゴンの王にならん事を祈ります。」
そして、双剣を十文字に掲げたまま、アオイはドラゴンゾンビに仕掛けた。
『聖・十文字(セイン・クルセイド)!!』
次の瞬間、森の内部は眩い光に満ち溢れ、全ての悪しき意思は次々と浄化されていく。
沙織「何ていう強大な小宇宙! でも、不思議と恐れは感じない。彼女はとても素晴らしい小宇宙の持ち主だったのですね。」
沙織はカミュを見た。
カミュ「アテナ?」
沙織「アオイさんの小宇宙を目覚めさせたのは、他の誰でもない。カミュ、貴方が彼女を小宇宙へと導いたのです。」
カミュ「いえ、いいえ。アテナ、それは違います。彼女自身の努力と優れた感覚によって目覚めたのです。全て、彼女の努力の賜物と私は思います。」
沙織「貴方らしい、謙虚な考えですね。」
やがて、光は収まった。
ビジョンの中には既にドラゴンゾンビの姿はなく、アオイが立ち尽くしていた。
そのアオイも力尽きたのか、そのまま草の上でドサリと倒れこんでしまう。
カミュ「アオイ!!!」
シオン「結界は既に解いた。カミュ、急げ!!」
カミュ「はっ!!!」
カミュは沙織とシオンへの礼もそこそこに、森の中を光速で駆け抜けた。
徐々に鼻につく血の匂いこそ、彼女への道しるべ。
やがて、アオイの元に駆けつけると、彼女はビジョン通りに倒れていてピクリとも動かない。
カミュはアオイをゆっくりと起こした。
カミュ「アオイ、アオイ!」
あの美しい蒼銀の髪も血の色で黒く変色しかかっていた。
カミュは急いで己の小宇宙でヒーリングを施す。
ムウやシャカほどではないが、黄金の中では優れている方だ。
カミュ(アオイ、貴女をけして死なせない! 私は貴女を愛しているからっ! 貴女に生きていて欲しいから!!)
やがて、カミュの必死のヒーリングが功を奏したのか、アオイの指先がピクリと動いた。
カミュ「アオイ、アオイ?」
「ぅ………。」
カミュ「生きて、いる…! よかった、アオイ!」
その後、アオイはカミュの手によって12宮へ移送され、一命を取り留めた。
そして、この日。
聖域に新たな伝説が刻まれた。
聖なる小宇宙を身に宿す『剣聖』が、この聖域に舞い降りたと---。
~続く~