HEART OF SWORD
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(どうする…? この体では、もはや全力は出せない……!)
アオイは昏倒しそうな意識に喝を入れながら、何とか立っていた。
咄嗟に左腕でカバーして一命を取り留めたのだが、代償に左腕を使い物にならないようにしてしまった。
呼吸も苦しく、視界もぼやけ、ぶれている。
(流石はドラゴン…。強くて当たり前だと言うけれど、ここまでとは思っていなかったな。)
ドラゴンゾンビは深く息を吐き、アオイを見ている。
まるで、「死に至るまでに猶予をくれてやるから祈るがいい。」と言うように。
(いや、それは有り得ないか…。私をどうなぶり殺しにするか、算段を練っているのだな。火炎息吹で一気に消滅させるか、その鋭い爪で私を刻むか、それともこの肉体を喰らうのか。いずれにせよ、まともな方法ではないだろうな。)
フッと苦笑をもらす。
最早、勝ち目は無い。
後は、このドラゴンの王に命を奪われるだけとなろう。
そうなれば、貴鬼の伝言を聞いたアテナや黄金聖闘士たちが如何様にも処置を施してくれるはず。
それで、この聖域は守られる。
そして、ようやく芽吹きだしたこの想いの先に居る赤い聖闘士も。
(カミュ。できるなら、この想いを貴方に伝えたかったけど…。それも酷か、死に行く者から愛を告げられても、残された者には苦い想いしか残らないだろうに。)
ドラゴンゾンビが動く。
真正面から自分を睨みつけ、大きな口を開く。
火炎息吹の態勢に入ったようだ。
「私を焼き尽くすか…。それも、過ちを償う為…甘んじて受けるよ。」
アオイは自分の命の終点はここだと目を閉じる。
しかし、その時---。
『諦めるな!!』
「この声は、まさか、カミュ……!?」
確かに耳に届いたその声。
驚きのあまり、目を開ける。
『アオイ、諦めるな!! 死んではならない!!』
『そうだ、生きて戻って来い!!』
『お前の尻拭いなんざ、俺達はごめんだからな!!』
カミュだけではない。
黄金聖闘士たちの声が次々と聞こえてくる。
それは、まるで自分の今を見ているかのように叱咤し、心強い言葉をかけてくれる。
そして………。
『アオイさん、どうか諦めないで。貴女の内に眠る小宇宙に耳を傾けて下さい。貴女の小宇宙は、まだ燃え尽きていません! それは貴女にまだ戦う力が残されているという事なのです!』
「アテナ……、貴女まで。」
『アオイ、私の祈りが届いているならば諦めるな。』
「カミュ…。」
『この結界に阻まれ、どれほどの効力があるかはわからない。だが、貴女に送ろう。私の小宇宙を! そして、再び立ち上がって、ドラゴンゾンビの忌まわしい運命を断ち切るんだ!』
アオイは昏倒しそうな意識に喝を入れながら、何とか立っていた。
咄嗟に左腕でカバーして一命を取り留めたのだが、代償に左腕を使い物にならないようにしてしまった。
呼吸も苦しく、視界もぼやけ、ぶれている。
(流石はドラゴン…。強くて当たり前だと言うけれど、ここまでとは思っていなかったな。)
ドラゴンゾンビは深く息を吐き、アオイを見ている。
まるで、「死に至るまでに猶予をくれてやるから祈るがいい。」と言うように。
(いや、それは有り得ないか…。私をどうなぶり殺しにするか、算段を練っているのだな。火炎息吹で一気に消滅させるか、その鋭い爪で私を刻むか、それともこの肉体を喰らうのか。いずれにせよ、まともな方法ではないだろうな。)
フッと苦笑をもらす。
最早、勝ち目は無い。
後は、このドラゴンの王に命を奪われるだけとなろう。
そうなれば、貴鬼の伝言を聞いたアテナや黄金聖闘士たちが如何様にも処置を施してくれるはず。
それで、この聖域は守られる。
そして、ようやく芽吹きだしたこの想いの先に居る赤い聖闘士も。
(カミュ。できるなら、この想いを貴方に伝えたかったけど…。それも酷か、死に行く者から愛を告げられても、残された者には苦い想いしか残らないだろうに。)
ドラゴンゾンビが動く。
真正面から自分を睨みつけ、大きな口を開く。
火炎息吹の態勢に入ったようだ。
「私を焼き尽くすか…。それも、過ちを償う為…甘んじて受けるよ。」
アオイは自分の命の終点はここだと目を閉じる。
しかし、その時---。
『諦めるな!!』
「この声は、まさか、カミュ……!?」
確かに耳に届いたその声。
驚きのあまり、目を開ける。
『アオイ、諦めるな!! 死んではならない!!』
『そうだ、生きて戻って来い!!』
『お前の尻拭いなんざ、俺達はごめんだからな!!』
カミュだけではない。
黄金聖闘士たちの声が次々と聞こえてくる。
それは、まるで自分の今を見ているかのように叱咤し、心強い言葉をかけてくれる。
そして………。
『アオイさん、どうか諦めないで。貴女の内に眠る小宇宙に耳を傾けて下さい。貴女の小宇宙は、まだ燃え尽きていません! それは貴女にまだ戦う力が残されているという事なのです!』
「アテナ……、貴女まで。」
『アオイ、私の祈りが届いているならば諦めるな。』
「カミュ…。」
『この結界に阻まれ、どれほどの効力があるかはわからない。だが、貴女に送ろう。私の小宇宙を! そして、再び立ち上がって、ドラゴンゾンビの忌まわしい運命を断ち切るんだ!』
