HEART OF SWORD
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「畏怖と、畏敬、そして尊厳の象徴でもあったドラゴンの王よ。」
アオイの声は悲しげだった。
「私の過ちによってその全てが失われ、忌むべき姿に堕ちてしまった事…。ここでお詫びいたします。」
ドラゴンゾンビにその声は届いているのだろうか。
甚だ疑問だが、アオイは更に言葉を述べる。
「ですが、私の命に代えても、貴方を安らかに冥府へ送り届けます。それが私の償い。」
ドラゴンゾンビはアオイを威嚇するように咆哮する。
森の全てが震えるような腹の底に響く咆哮だ。
アオイには、それがドラゴンゾンビの声なき声に思えてならない。
『我が命を弄んだ貴様はけして許さぬ!!』
『死すべき時に死ねなかった私の恨み、とくと思い知らせてくれる!!』
戦う者、常に命の尊厳、相対する者への敬意を守るべし。
アオイが剣の師に教わった一番最初の事。
それを守れなかったばかりに、ドラゴンの王は堕ちた姿に成り果てた。
「贄が私1人では足りぬ事は重々承知。ですが、ここは私たちが生きていた所とは違う世界。この世界に、私たちがどうこう出来る命はございません。どうか、私1人の命にて。」
そう言うと、アオイは双剣を抜いた。
美しい刀身、その刀身を包むように輝くアテナの小宇宙。
「この剣に宿るのは、この世界を守護する慈悲深き女神の力。貴方を哀れと思い、安らかにする為に授けられた力です。どうか、お心安らかに…!」
アオイは双剣を構え、ドラゴンゾンビを見据える。
それを知ったドラゴンゾンビも、アオイに向けて威嚇を始めた。
今、始まろうとしている。
勝ち目が無いに等しい、1人の誇り高き剣士と誇り高かったドラゴンの王との戦いが。
~続く~
アオイの声は悲しげだった。
「私の過ちによってその全てが失われ、忌むべき姿に堕ちてしまった事…。ここでお詫びいたします。」
ドラゴンゾンビにその声は届いているのだろうか。
甚だ疑問だが、アオイは更に言葉を述べる。
「ですが、私の命に代えても、貴方を安らかに冥府へ送り届けます。それが私の償い。」
ドラゴンゾンビはアオイを威嚇するように咆哮する。
森の全てが震えるような腹の底に響く咆哮だ。
アオイには、それがドラゴンゾンビの声なき声に思えてならない。
『我が命を弄んだ貴様はけして許さぬ!!』
『死すべき時に死ねなかった私の恨み、とくと思い知らせてくれる!!』
戦う者、常に命の尊厳、相対する者への敬意を守るべし。
アオイが剣の師に教わった一番最初の事。
それを守れなかったばかりに、ドラゴンの王は堕ちた姿に成り果てた。
「贄が私1人では足りぬ事は重々承知。ですが、ここは私たちが生きていた所とは違う世界。この世界に、私たちがどうこう出来る命はございません。どうか、私1人の命にて。」
そう言うと、アオイは双剣を抜いた。
美しい刀身、その刀身を包むように輝くアテナの小宇宙。
「この剣に宿るのは、この世界を守護する慈悲深き女神の力。貴方を哀れと思い、安らかにする為に授けられた力です。どうか、お心安らかに…!」
アオイは双剣を構え、ドラゴンゾンビを見据える。
それを知ったドラゴンゾンビも、アオイに向けて威嚇を始めた。
今、始まろうとしている。
勝ち目が無いに等しい、1人の誇り高き剣士と誇り高かったドラゴンの王との戦いが。
~続く~