HEART OF SWORD
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貴鬼が運ばれていってから、沙織は黄金の杖をしっかりと掴んだ。
そして、それと同時に黄金聖闘士たちが跪く。
沙織「これは強制ではありません。私と意思を同じくする者は後に続きなさい。」
沙織が玉座を下り、教皇の間から出て行く。
シオン「皆、好きにするがいい。…私はアテナと共に、アオイの戦いを見届けてこようぞ。」
ムウ「我が師、シオン…。」
シオン「アオイは勇敢なる剣士。その命と誇りをかけた戦いを見届けずして、彼女の伝言を実行するなど出来ぬ。勝ち目のない戦に対する彼女の信念を…私は見届けてくる。」
シオンも法衣を翻し、教皇の間から出て行く。
これで、沙織の意思もわかった。
『アオイの伝言を実行する気持ちのある者だけ来い。』
彼女の生き様、勇気、戦い。
その全てを見届け、最悪の場合は彼女もろともドラゴンゾンビを封印、消滅する事が出来る黄金だけ同行せよという事なのだ。
皆、苦渋の顔をしていた。
短期間であるが、この聖域に溶け込みだしたあの麗しき剣士を己が手で消滅させるなど、苦渋の決断以外何者でもない。
その中でも苦しそうな表情を見せていたのは、カミュだった。
ようやく気付けた、自分の中にある淡い想い。
その想いを抱く女性を己の手で消滅させなくてはならないなんて、なんという残酷な伝言だろう。
カミュ(アオイ、私はどうすればいいのだ…! 私の拳は邪悪を打ち滅ぼす為のもの。愛しい女性を討つ為の拳ではないのだ!!)
握り締めた拳から、血が滴り落ちている事にも気がついていないカミュ。
彼の足元に赤が広がる。
ミロ「カミュ、血が出ている。」
カミュ「…そうだな。だが、アオイはもっと多くの血を流す事になるっ!」
デス「手助け無用の上で、あの伝言だもんな。まるで、自分を見殺しにしろって言ってるようなもんだぜ。」
カミュ「許されるならば、彼女を見殺しになどしたくはないっ。今すぐにでも彼女の側に赴いて、共に戦いたい! だが、それは彼女が望まない…! 私はどうすればいいのだ!!」
シャカ「見届けるのだよ、カミュ。」
カミュ「見届ける?」
シャカ「そうだ、見届けるのだ。彼女の戦いの全てを、彼女の生き様を、彼女の誇りを。全てを君の中に刻み付けたまえ。それが、我々ができる唯一の事だ。ましてや、君は彼女を愛している。ならば、彼女の全てを己に刻み込むが良い、カミュ。」
そして、それと同時に黄金聖闘士たちが跪く。
沙織「これは強制ではありません。私と意思を同じくする者は後に続きなさい。」
沙織が玉座を下り、教皇の間から出て行く。
シオン「皆、好きにするがいい。…私はアテナと共に、アオイの戦いを見届けてこようぞ。」
ムウ「我が師、シオン…。」
シオン「アオイは勇敢なる剣士。その命と誇りをかけた戦いを見届けずして、彼女の伝言を実行するなど出来ぬ。勝ち目のない戦に対する彼女の信念を…私は見届けてくる。」
シオンも法衣を翻し、教皇の間から出て行く。
これで、沙織の意思もわかった。
『アオイの伝言を実行する気持ちのある者だけ来い。』
彼女の生き様、勇気、戦い。
その全てを見届け、最悪の場合は彼女もろともドラゴンゾンビを封印、消滅する事が出来る黄金だけ同行せよという事なのだ。
皆、苦渋の顔をしていた。
短期間であるが、この聖域に溶け込みだしたあの麗しき剣士を己が手で消滅させるなど、苦渋の決断以外何者でもない。
その中でも苦しそうな表情を見せていたのは、カミュだった。
ようやく気付けた、自分の中にある淡い想い。
その想いを抱く女性を己の手で消滅させなくてはならないなんて、なんという残酷な伝言だろう。
カミュ(アオイ、私はどうすればいいのだ…! 私の拳は邪悪を打ち滅ぼす為のもの。愛しい女性を討つ為の拳ではないのだ!!)
握り締めた拳から、血が滴り落ちている事にも気がついていないカミュ。
彼の足元に赤が広がる。
ミロ「カミュ、血が出ている。」
カミュ「…そうだな。だが、アオイはもっと多くの血を流す事になるっ!」
デス「手助け無用の上で、あの伝言だもんな。まるで、自分を見殺しにしろって言ってるようなもんだぜ。」
カミュ「許されるならば、彼女を見殺しになどしたくはないっ。今すぐにでも彼女の側に赴いて、共に戦いたい! だが、それは彼女が望まない…! 私はどうすればいいのだ!!」
シャカ「見届けるのだよ、カミュ。」
カミュ「見届ける?」
シャカ「そうだ、見届けるのだ。彼女の戦いの全てを、彼女の生き様を、彼女の誇りを。全てを君の中に刻み付けたまえ。それが、我々ができる唯一の事だ。ましてや、君は彼女を愛している。ならば、彼女の全てを己に刻み込むが良い、カミュ。」