HEART OF SWORD
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第5話「誇りにかけて」
未だ未熟者である私でも小宇宙を感じる。
腰に下げている二振りの剣から、聖なる力を感じている。
これが神の、慈愛に満ちた聖なる女神、アテナの小宇宙。
元の世界の聖者達とは比較にならない、神の祝福。
私は教皇宮から白羊宮までを無言で降りた。
すると、白羊宮の中に1つの小さな影を見つけた。
「貴鬼?」
貴鬼「アオイお姉ちゃん、本当に1人でいくのかい?」
「うん、これは私の責任。私が一番最初に戦うべきだからね。」
貴鬼「でも、オイラ凄く嫌な予感がするんだ! せめてムウ様たちと一緒に!」
「貴鬼、心配してくれてありがとう。でも、この世界の人たちを巻き添えにするわけにはいかない。それは、私の剣士としての誇りが許さない。」
貴鬼「でも、でもっ!」
「もしかしたら、ここも危ないかもしれない。貴鬼、君は教皇宮に行きなさい。そして、上に居る黄金聖闘士たちに伝言を頼みたいの。これは、君にしか託せない大事な事。頼める?」
貴鬼はまだ何か言いたそうだったが、グッと我慢してアオイに頷いた。
「ありがとう、貴鬼。じゃあ、こう伝えて……。」
アオイはしゃがみ込み、貴鬼と視線を合わせて伝言を口上する。
その伝言に貴鬼は目を見張ったが、一言一句もらす事無く聞き終えた。
貴鬼「本当に、そう伝えなきゃ駄目なのかい?」
「頼むね、貴鬼……。さぁ、時間が無いから早く行きなさい。」
貴鬼「お姉ちゃん、オイラ、ちゃんとムウ様やシオン様たちに伝えるから! だから、絶対に帰ってきておくれよ!?」
貴鬼は泣きそうな顔になって、金牛宮へと走り出した。
貴鬼の背中が見えなくなって、アオイは再びあの森へ歩を進める。
伝令を受け、既に森の周辺には結界が敷かれており、ドラゴンゾンビが森の外へ出た形跡も無いという。
「ご尽力、感謝いたします。」
神官「いえ、これもアテナや教皇様のご命令なれば。しかし、本当に1人で行かれるおつもりか?」
結界を張って待機中の神官達が心配そうにアオイを見ていた。
「えぇ、私の不始末は私でケリをつけなければ。では、中に入ります。皆様はけして入られませぬように。例え、私に万一の事があっても。」
神官「……御武運を。」
「ありがとう。」
そして、アオイは森の中へと消えていった。
未だ未熟者である私でも小宇宙を感じる。
腰に下げている二振りの剣から、聖なる力を感じている。
これが神の、慈愛に満ちた聖なる女神、アテナの小宇宙。
元の世界の聖者達とは比較にならない、神の祝福。
私は教皇宮から白羊宮までを無言で降りた。
すると、白羊宮の中に1つの小さな影を見つけた。
「貴鬼?」
貴鬼「アオイお姉ちゃん、本当に1人でいくのかい?」
「うん、これは私の責任。私が一番最初に戦うべきだからね。」
貴鬼「でも、オイラ凄く嫌な予感がするんだ! せめてムウ様たちと一緒に!」
「貴鬼、心配してくれてありがとう。でも、この世界の人たちを巻き添えにするわけにはいかない。それは、私の剣士としての誇りが許さない。」
貴鬼「でも、でもっ!」
「もしかしたら、ここも危ないかもしれない。貴鬼、君は教皇宮に行きなさい。そして、上に居る黄金聖闘士たちに伝言を頼みたいの。これは、君にしか託せない大事な事。頼める?」
貴鬼はまだ何か言いたそうだったが、グッと我慢してアオイに頷いた。
「ありがとう、貴鬼。じゃあ、こう伝えて……。」
アオイはしゃがみ込み、貴鬼と視線を合わせて伝言を口上する。
その伝言に貴鬼は目を見張ったが、一言一句もらす事無く聞き終えた。
貴鬼「本当に、そう伝えなきゃ駄目なのかい?」
「頼むね、貴鬼……。さぁ、時間が無いから早く行きなさい。」
貴鬼「お姉ちゃん、オイラ、ちゃんとムウ様やシオン様たちに伝えるから! だから、絶対に帰ってきておくれよ!?」
貴鬼は泣きそうな顔になって、金牛宮へと走り出した。
貴鬼の背中が見えなくなって、アオイは再びあの森へ歩を進める。
伝令を受け、既に森の周辺には結界が敷かれており、ドラゴンゾンビが森の外へ出た形跡も無いという。
「ご尽力、感謝いたします。」
神官「いえ、これもアテナや教皇様のご命令なれば。しかし、本当に1人で行かれるおつもりか?」
結界を張って待機中の神官達が心配そうにアオイを見ていた。
「えぇ、私の不始末は私でケリをつけなければ。では、中に入ります。皆様はけして入られませぬように。例え、私に万一の事があっても。」
神官「……御武運を。」
「ありがとう。」
そして、アオイは森の中へと消えていった。